トウホクミンゲイカン
博物館・美術館
新発田駅から6.3km
外観は普通の民家 といっても豪農肥田野家が母体なので スケールは別もの 広大な敷地内に蔵が五つ 明治以降の庶民の暮らしに根付いた民芸品が主な品だが 日用品、というより暮らしに密着した馬車や牛車などもふくめ さらに著名人東郷平八郎の書、はたまた縄文土器まである 新発田市内から津川方面へほぼ6㎞ (親戚の車で案内されたのでおよそこんな印象) 故人のどれほどの情熱がこの蒐集を! と感動させられるが 新潟人の粘り強さは おそらく江戸時代、繰り返された水害と干魃 幕府からの無理難題をじっと耐え忍んで土地に生き続けた先祖から 脈々と受け継がれてきたDNAがなさせた業だろうことは 想像するに難くい 新発田城、城主溝口家の歴代の家臣が それもほとんど歴史に名前の出ない藩士らの系譜 「世臣譜」に残され それを歴史小説「露の玉垣」として乙川優三郎が描いているのを読んでも 土地に愛着を持ち、土地に縛られ、土地に執着してきた人々の 言葉を換えれば粘り強さに繋がり したがって、この民芸館に集められた品々のひとつひとつに その時代を生きた庶民の暮らしの背景が立ち上がってくるようだ 民芸品がお好きな方だけではなく 膨大な蒐集品のひとつひとつを じっくり見るには、少なく見ても2時間のゆとりは持って出かけて欲しい
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