布引山の山中にある観音堂です
友人の招待で今は亡き母を連れて訪れました。
タクシーでゆけるところまで行き
けれども山頂までは行けないとなって
ひたすら山道を歩き続けたものでした。
参道を登って寺務所へたどり着くと
仰ぎ見る形で
観音堂がすばらしく美しく眺められます。
寺務所を過ぎると岩をくりぬいた洞窟。
すると色鮮やかな朱塗りの欄干がくっきりと見えます。
夏の山中の深い緑の中でその美しさは格別でした。
ようよう辿りついた観音堂は
崖の上に張り出した造りで
母は足がすくんで柱にしがみついて動けなくなってしまったほど。
布引観音はこの御堂の中に安置されているとのこと。
観音様を拝観できませんでしたが
はるばると遠くまで望める小諸の町を含む景観は
それは素晴らしいものでした。
その時の母の年齢を超してしまったいまでは
わたしも高所恐怖症で
再度訪ねることは難しくなってしまいましたが
健脚と高いところが平気な方にはお勧めのお寺です。