口コミ

Ｔornedo　Ｍさん

駆け抜けた６３年

4.50

投稿日: 2013/05/26

予算: ￥700

版画家、油彩画家、作家、映画監督、陶芸家、彫刻家
これらはすべて
池田満寿夫という１人の男性につけられた名称になる

満州で生まれて
母親の里になる信州で育ち
芸大を数回落ちて
その後、国際ビエンナーレで若くして受賞

芥川賞を「エーゲ海に捧ぐ」で受賞
おなじ題名の映画を監督制作と
実に当時の言葉で言えばマルチに活躍した人

だからかなり美術館もそれなりの現代風かとおもいきや
なんと案外なことに
周囲の光景を壊すことなくあ、あえて言えば地味

彼の作品をテーマごとに展示してあり
静かな空間は、いまだ池田がここに生きずいているふうですらある

バイオリニスト佐藤陽子と内縁関係にあるなど
ひとときマスコミを良きにしろ悪しきにしろ騒がせた人物の
外見の印象とは異なり
とにかく静寂に包まれた美術館と言える

「バラはバラ」という
代表作の油彩画を見たかったのだが
訪れたときは残念なことに展示されていなかった

未だに彼の評価が定まっていないというのも
まさに天才的な活躍をした人物らしいと思うのは
ひとりわたしだけではないのではなかろうか？