ドライバースタンド足立２りんかん

環七沿いにあるオートバイ用品専門店で
とにかく大きな看板が目につき
いかにもバイク用品専門店の雰囲気
（ちなみに、この店は他にも店舗を構えていると聞いた）

アラン・ドロンの映画で
「あの胸にもう一度」というのがあり
ストーリーは面白くはなかったが
主人公アラン・ドロンに恋をしたヒロインが
子羊の皮のライダー用のジャンプスーツを身につけ
彼に会いにバイクを飛ばすシーンや
ジャンプスーツのジッパーをスッと降ろすと
豊かな乳房がこぼれ出るという
鮮烈なシーンが印象に残ってい
当時本気でわたしもバイクに乗りたいと思ったものだ

たまたま２０代の終わりに付き合っていた
バイクに乗っていたボーイフレンドと再会。
彼の躰に腕を回し、風を切る快感が蘇り
再びバイクに乗ろうと思っているので
ヘルメットなどを探しに行くというのについてゆく気になった。
そんな気をおこしたのも
アラン・ドロンの映画のシーンが脳裡にあったからだが…

店舗内は
呆れかえるほどのヘルメットやライディングブーツなどが
棚を埋め尽くしてい
ウエア、グローブなどの品数がすごくて
独特の雰囲気に満ちていた。

客層は男女ともに結構な年齢層が目につく。

若い頃バイクに乗っていて
仕事や家庭、子育てなどでいっとき乗るのを諦めていた
そんな人たちが
人生の最後を再びバイクで楽しみたいと
「リターンライダー」と呼ばれながら
一段とその人口を増やしているという。

時間と経済的なゆとりが
若い日々を思いださせるのだろう。

同行した彼もそんな1人
セミプロでバイクに乗っていたとはいえ
どうしたって年齢は中高年というより
やや老境に近いので
積極的に品選びに付き合う気はなかったが
店内を歩きまわるバイク愛好家を眺めていると
なんとなく圧倒されるエネルギーにみちていた。

それらの客の対応をするスタッフも
とても親切だったし
いかにもこの手の店に勤務するタイプにみえたので
星を4つにしてみた。

余計なことになるだろうが
リターンライダーによる交通事故や
死亡率が高くなっているというので
必ずしも高齢者だけに限らないが
自損他損にかかわらず、十分に注意をして欲しい。