発表会では、ピアノを弾くことだけでなく、大きな舞台に立つ経験を通して度胸をつけ、自信を育むことを大切にしています。ピアノ演奏は客席に対して横向きになりますが、就学前の子どもたちはオープニングとして観客に正面を向き、音楽に合わせて楽器を鳴らしたり踊ったりします。大きな舞台に立ち、多くの人の前で表現することで、自然と舞台度胸が養われます。
また、ピアノを弾く上で「ドレミ」をしっかり歌えることは、音感を育てるためにもとても大切です。レッスンでは曲をドレミで暗唱しながら歌い、それを発表会でも披露します。観客席に向かって堂々と歌うことで、音楽をより深く理解し、自信を持って表現できる力が育まれます。
会場は600人収容の大ホールです。リハーサルの際、大人の方が舞台に立ち「こんな大きな舞台で演奏するんですね」と驚かれることもありますが、子どもたちはとても楽しそうにしています。毎年この経験を積み重ねることで、子どもたちは自然と度胸がつき、大きな舞台でも物怖じせずに自分を表現できるようになります。音楽を通じて成長し、未来へとつながる経験を積んでいけることを願っています。