三松

深大寺の散策ついでに、ふらりと立ち寄った「三松」。観光地の賑わいから少し離れた住宅街の一角にある、昔ながらの町中華のお店です。

暖簾をくぐると、すっと漂う中華スープの香り。これだけでお腹がぐうと鳴りそうになるから不思議。店内はカウンターとテーブル席が数席ずつ、こぢんまりとしていてどこか落ち着く空間。常連さんらしき方々が新聞を片手にラーメンをすすっている風景も、妙にしっくりきます。

今日は、定番の「ラーメン」と「半チャーハン」のセットを注文。待つことしばし、運ばれてきたラーメンは、透き通るような醤油スープに中細のちぢれ麺。口に含むと、優しい鶏ガラの風味とほんのり甘みのあるスープがじんわり体に染み込んできます。

チャーハンは、見た目も香ばしく、まさに“パラパラ”という表現がぴったり。具材はシンプルなのに、食べ始めたら止まらないおいしさ。ほんのり焦げたお米の香りがまたクセになります。

そして、追加で頼んだ餃子がまた絶品。皮はモチっとしていて香ばしく、餡はジューシー。思わずビールが欲しくなってしまいます。

観光地の華やかさとはまた違う、地元の人に愛される素朴で誠実な味。それが「三松」の魅力だと思います。

ラーメンを食べ終えた帰り道、どこか気持ちも軽くなるような、そんな昼下がりでした。
また、深大寺に来たら立ち寄りたい、そんな一軒です。

ごちそうさまでした。