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閑静な田園地帯にたたずむ、横溝作品の原点となった民家です。

4.00

投稿日: 2017/01/26

岡山県倉敷の真備に推理作家横溝正史が疎開していた邸宅があります。
閑静な田園地帯にひっそりとたたずむ、古めかしいが上品な家です。

邸内は無料で見学が出来ます。
どうってことはない普通の民家のような感じですが、
ここで横溝正史が｢本陣殺人事件」のような人間のどろどろとした怨念を
描いていたかと思うと、思わず「怖く」なってきます。
考えれば岡山県の農村に潜むそんな土俗的な「怖さ」が
横溝正史の創作意欲をかきたてたのかもしれませんね。
人間の「怖いもの見たさ」といった心理に訴えかけてくる横溝作品の
原点を垣間見るかのような岡山の田舎の風景を味わえました。

最寄り駅は井原鉄道の川辺宿駅ですが、歩くと40分近くかかりますので、
車利用が便利でしょうね。