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室町時代末期まで北伊勢地方を治めていた赤堀一族の浜田城所縁の神社

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投稿日: 2018/07/26

同神社は１０数年振り、５回以上の拝観となります。
この度は、四日市市内の出張にて、平成３０年７月某日の猛暑に訪れました。
車以外の交通手段は、四日市駅又は、近鉄赤堀駅下車、徒歩で数分となります。

同神社は、北伊勢地方、特に現在の四日市市を概ね支配していた豪族であり、地頭武将である赤堀一族（赤堀城主、赤堀肥前守景信公）の三男家である赤堀美作守忠秀公（浜田忠秀公）が現在の同神社内に浜田城を築城し、初代浜田城主（以後、赤堀を改称し浜田姓となる）となり、四代続いた場所に所在する神社で、浜田赤堀家が没した後に同城の家臣団が鵜森大明神（うのもり）を建立したのが始まりで、明治時代に入って神社合祀令により諸神社を合祀し現在の「鵜森神社」となったようです。　
同神社の神社紋（社紋）の説明は後記述します。

さて、大鳥居を潜ると右側には社務所があり、左側には鵜森公園（神社脇）手前に平成２８年に建てられた「冠木門」があり、浜田氏（赤堀浜田氏）を研究している「綱の会」有志の努力と市民の寄付から建てられた物で、赤堀一族の末裔としては嬉しい限りです。

本殿と田原稲荷大明神（藤原～田原～赤堀～から成る田原姓）を参拝する時は、赤堀一族の末裔として深く謹んで参拝させて頂きました。

その後、社務所に立ち寄り、ご朱印を頂く際に、「赤堀羽津の末裔の者です。今日は出張の途中、赤堀一族の歴史を辿って・・・」と話をさせて頂いたところ、大変吃驚されており、私自身の身分を明かしながら、偶然大鞄に持ち合わせていた当家の古文書の写し、江戸時代の家系図、室町時代末期の高名所領宛行書などをお見せし、名刺交換もさせて頂きました。
名刺交換させて頂いたお相手は、同神社（宗教法人）の責任役員の某氏（ご高齢者）でした。今後は何らかのアクションが郷土学者又は、郷土編纂者さんからあると思われますが、大変有意義で良い思い出になった参拝でした。
また、某氏が集められた赤堀一族のパネルなども境内に数多くありましたので、中世の歴史好きな方でしたら最適ですね。

四日市市内にお越しの際は、中世の赤堀一族の活躍が思い伺える同神社への参拝を是非お勧めしたいと思っております。

歴史ポイント
前記述でも紹介した通り、同神社の所縁のある浜田氏は赤堀一族の四家（赤堀城、羽津城、浜田城、中野城）内で、四日市市を中心に活躍した中世四日市の武士、武将の代表格と言えば赤堀と言われています。室町時代初頭に初代将軍である足利尊氏公から野辺地（現在の四日市市）の所領を頂き、現在の下野国赤堀郷（赤堀城主、次男家は群馬県伊勢市赤堀の地そのまま住居）から長男家が現在の四日市に頂いて移り住んだようです。
実は私の先祖が赤堀一族であり、赤堀初代城主である景信公の長男家は羽津城を築城し、次男家はそのまま赤堀城主となり、三男家は浜田城主でした。
本来長男（嫡子）であれば赤堀城主となるところ、赤堀家の勢力拡大のために、長男家である赤堀右衛門大夫盛宗公が羽津城を築城し、その後六代城主、羽津赤堀（羽津）右京亮近宗公（後の国虎）三男家が当家（中野城主、姓は赤堀～中野～赤堀（江戸時代初期に再改称））でした。
中野又兵衛忠利公、中野藤左衛門秀盛公が当家の先祖であり、赤堀一族の遠い先祖は藤原右大臣鎌足公、藤原藤太秀郷公（鎮守府将軍）がいます。
同神社を知って頂くためにも、鵜森神社と所縁のある浜田赤堀氏との関係を簡単に説明させて頂きました。
また、同神社の神社紋（社紋）は「三ツ頭左巴」で、当家の家紋も室町時代までは「三ツ頭左巴」、旗印は「庵内八十万騎（秀郷公に因み）」で浜田家と同じで、江戸時代に入り「毬挟み互い一文字」となり、裏紋が「庵内八十万機」となっています。
尚、戦国時代、一族の結束は強いが、家名を残すため親兄弟が敵味方に分かれ、浜田城は織田家家臣の滝川一益公に落城させられましたが、当家は織田家家臣（旗本）として織田家に仕えています。浜田氏は浜田城落城後は、皮肉にも信長公の息子である信雄公に仕えているので、戦国時代はやはり波乱万丈、下克上ですね。
文字数が多くなりますので、この辺で投稿を終わらせて頂きます。