インナーマッスルとは、体の深層部にある深層筋のことを指しています。
人間の体には約650種類の筋肉があると言われ、大きく分けるとインナーマッスルとアウターマッスル(表層筋)に分けられます。インナーマッスルは約650種類のうち9割ほどを占めると言われていますが、アウターマッスルは一つひとつの筋肉が大きいので、インナーマッスルとアウターマッスルの総筋肉量にはそれほど差はありません。
インナーマッスルがあるのは体幹や骨、股関節、肩関節などの周りです。体の表面にあるアウターマッスルと異なり、インナーマッスルは鍛えても目で確認することはできません。また大きな負荷をかけることで比較的簡単に鍛えられるアウターマッスルよりも、深層部にあるインナーマッスルを鍛えるのは難しいとされています。
インナーマッスルの役割
インナーマッスルの役割には、以下のようなものがあります。
正しい姿勢を維持する
関節や骨盤を安定させる
内臓を正しい位置に維持する
インナーマッスルは姿勢保持筋とも呼ばれ、正しい姿勢を維持するには欠かせない筋肉です。また関節や骨盤を安定させてアウターマッスルの働きを補助する役割も持っています。内臓をあるべき位置に維持することで、内臓の働きを正常化させたり基礎代謝を向上させたりすることもインナーマッスルの役割です。一つひとつは大きな筋肉ではありませんが、体を支えるために重要な役割を担っています。
インナーマッスルが衰えるとどうなる?
インナーマッスルが衰えてしまうと、体をしっかりと支えることができなくなります。
姿勢が歪んでしまうため、猫背になりやすく、肩こりや首こりなどの原因になります。また骨盤が歪んでしまうので、腰痛にもなりやすいです。関節や骨盤に負担がかかると体を正しく使いにくくなるため、怪我もしやすくなってしまいます。
姿勢が悪化すると血行不良になるので、体の隅々に必要な栄養を届けることができず、冷え症の原因にもなります。
内臓も正しい位置に維持できなくなると、内臓の働きが弱り、基礎代謝の低下につながります。すると消化がスムーズに行われなくなり、胃腸の調子が悪くなったり便秘になったりすることもあります。基礎代謝が落ちるので、痩せにくく太りやすい体質にもなりやすいです。
これを機会にインナーマッスルを鍛えていきましょう。
