じゅん

ある日、とても親しみやすいご夫婦が経営する小さなお店に足を運びました。店内は一つのテーブル席、カウンター席、そしてお座敷が3畳ほど。そこに腰を下ろし、まずはビールで喉を潤しました。

メニューを眺めると、豚と鶏のカツ料理やカレーが主体の8品ほどが目に入ります。その他、少数ながら酒とアテメニューもありました。ご主人の年齢を考慮し、少々時間がかかるかと思いきや、その予想は見事に裏切られました。わずか10分も待たずに、フランクフルトカレーとチキンカツライスが目の前に登場しました。

正直、フランクフルトカレーは期待外れの一品でした。ただのカレーの上にフランクフルトが乗っただけで、特に驚くべき点はありませんでした。しかし、隣で食べていた友人は大満足の様子。そんな時、提供されたチキンカツを一口味わってみると、その美味しさに驚愕しました。衣は薄く、サクサクとしており、中の鶏肉は驚くほど柔らかくジューシーでした。ソースをかけても良し、レモンと醤油でさっぱりとしても良し、これまでに食べたチキンカツの中で最も理想に近いものでした。

この日の体験は、外見だけでは判断できないお店の魅力を再認識させてくれました。次回は、とんかつ定食を試してみたいと心から思えるほどの満足感を得られました。ごちそうさまでした！