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新四国曼荼羅霊場４６番

3.50

投稿日: 2017/11/03

　４５番法寿院から国道１１号に戻り、松山市方面へと進みます。左前方にスロット屋がある田窪交差点を左折し、踏切を渡ると左側にお寺の屋根が見えてきます。国道沿いにも「隻手薬師」の看板があるので行き過ぎるないと思います。お寺の前は広めの墓地となっており、歴史を感じます。
　名前の通り、ご本尊は薬師如来となっています。片手（隻手）が不自由で仕事ができなかった人が、自由が利くもう片方の手だけで薬師如来を拝んでいたところ、不自由だった手が治り、仕事に復帰することができたというエピソードから、隻手薬師の通称で呼ばれるようになったようです。年中行事の際にはご利益を求めて多くの方が参拝に来る有名なお寺です。また、西郷隆盛が鹿児島に戻る際、京都の清水寺の住職とここで会談をしたという史実も残っています。
　山門をくぐって左側に本堂をはじめとした各お堂があり、左奥には「奥の院」と書かれた看板が立てられていましたが、入り口の扉は閉められており、様子をうかがうことはできませんでした。
　この日は特に行事があったわけではないですが、参拝を日課にしているような方がいたり、お墓参りに来ている人がいたりと、曼荼羅霊場のお寺の中では珍しく、一般の方に会いました。それだけ地元に根付き、信仰を集めているお寺ということなのだろうと思いました。