山城屋

４〜５年前の話ですから参考になるかどうか。「じゃらん」という情報誌で格安宿を探して見つけた旅館です。カーナビで位置探索をしながら行きましたが、なかなかたどり着けない。それは私が通っていた道路よりも下に建っていたからでした。早く着きすぎたものの、午後２時過ぎという時間でしたが旅館は丁度掃除の真っ最中でした。それでも部屋に案内され、その古さに愕然。トイレは旧式で廊下の突き当たり。軋む窓を開けて空気の入れ替えをしたあと、かなり古いクーラーのスイッチを入れたら轟音とともに稼動開始。しばらくして本体からポタポタと水が滴り落ちてきた。文句を言うと部屋を換えてくれましたが、今度はトイレの真横。これが結構臭うのです。最初からこの調子だったので家族全員一気に不機嫌になりました。憂さ晴らしに近所の散歩をして時間を潰し、お風呂に入ることに。長い廊下の先に急な階段があり、「あれ？」その先はかなり新しい新館。お風呂も実に綺麗で泉質も良い。風呂から上がってフロント前を通りかかったら、仲居さんがクーラーの修理ができたので元の部屋に戻ってくれとのこと。部屋に入るとクーラーの騒音はなく、かなり涼しい状態になっていました。お風呂と部屋がよくなったことでやや機嫌回復。食事は大広間で他の家族連れと一緒でしたが、料理がすごく豪華でした。ひとりひとりにロブスターが丸ごと一匹ずつ付いており刺身も食べきれないくらい。ビールの酔いで上機嫌となり、仲居さんにおべんちゃらを言い出す始末。朝食も良かったですよ。当初の不機嫌さは跡形もなく消え去り、かなりの好印象をもってチェックアウトしました。今では新館の方が主体となっているようで私たちが遭遇したようなトラブルはないようです。