十八中華みどり店

金沢市の住宅街、みどり団地にひっそりと佇む「十八中華 みどり店」は、地元の人々に長年愛され続ける町中華のお店です。外観からもその歴史を感じさせる佇まいで、店内に一歩足を踏み入れると、色褪せた魚拓や手書きのメニューが壁一面に貼られ、まるで昭和にタイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気が広がっています。

この日いただいたのは「野菜ラーメン」。スープは、野菜や魚介の旨味が溶け込んだ優しい醤油味で、どこかほっとする味わい。バターのような甘みが感じられ、控えめな動物系の旨味を上手く補完しています。麺は中細のゆるい縮れ麺で、スープとの絡みも良く、するすると喉を通ります。 

具材には、キャベツ、もやし、玉ねぎ、ネギといった野菜がたっぷりと乗り、チャーシューやかまぼこ、メンマが彩りを添えています。特に、シャキシャキとした野菜の食感が心地よく、食べ進めるごとに体が温まっていくのを感じました。

また、店員さんとのやり取りもこのお店の魅力の一つ。「炒飯や餃子はいらんの？」と、まるで家族のように気さくに話しかけてくれるその姿勢に、思わず笑みがこぼれます。次回は、刺身定食やハムエッグなど、他のメニューにも挑戦してみたいと思わせてくれる、そんな温かさがこのお店にはあります。 

「十八中華 みどり店」は、派手さはないものの、心と体をほっとさせてくれる、そんな一杯を提供してくれるお店です。金沢で昔ながらの町中華を楽しみたい方に、ぜひおすすめしたい一軒です。