13代藩主前田斉泰が母親のために建てた御殿です。
椿の欄間が豪勢な「謁見の間」なども素晴らしいのですが
廊下の壁の下の部分の板壁など
注目が行かないような箇所にも
季節の花々の画が描かれています。
長押(なげし)の釘隠のような細部に至るまで
女性の住まいであることを意識した
可憐で華やかな意匠が随所に見受けられます。
2階もあり、江戸時代のこういった御殿の上層階に上がれることは
めったにないので(たいてい耐震性の問題で)
貴重な体験です。
階段や窓の外の木製の手すりも風情があります。
上からのお庭の眺めもなかなか見られない角度からなので
テンションが上がります!!