東洋医学的に鍼灸をする上で「証(あかし・しょう)」は欠かせないものになります。
「証」とは一言で言えば「今お体がどのような状態にあるのか」を示すものです。
実際に施術をする前に、「証」を立てる必要があります。
「証」を立てる為には、まずはお悩みについてのお話はもちろん、
お悩みとは直接関係なさそうなお体の事もお聞きします。
お話を踏まえて実際に脈やお腹、皮膚の状態を確認し、総合的に考えて「証」が立ちます。
立てた「証」に基づいて、ひとつのツボに鍼をしては、どのように体が変化したか、脈やお腹の状態で確認し、施術を進めます。
一人ひとりに合ったツボ、刺激量で施術していきますので、同じ症状の方でも、違ったツボを使う事もよくあります。
また、同じ人でも、症状に変化があれば、使うツボも、刺激量も変わってきます。
脈やお腹の状態を丁寧に確認する事で、
「一人ひとりに合わせた施術」をする事が出来ます。