富山市天文台

白鳥で有名な田尻池を奥にはいったところにある温泉古洞の湯、そこからさらに山中に分け入ったところにある天文台です。
以前は呉羽山の上にありましたが、いつの間にかこちらにお引越ししていたようです。
ダム湖を囲む遊歩道沿いにありますので、日中の散策の際に立ち寄られるほうが楽しいのではないかと思います。

以前は呉羽山に、望遠鏡に名人故木辺成麿先生が磨いた40㎝鏡を備えた天文台としてスタートしましたが、富山にも街の明かりが増えすぎて星が見にくくなり、古洞の森へ引っ越しました。

まずなんといってもここのメインは新しい望遠鏡での夜空の観望です。

駐車場から天文台までは700mほどあります。星空を邪魔しないオレンジ色の街灯に導かれて歩いて行けば目も暗い光に慣れていきます。

今でも望遠鏡から取り外された木辺鏡は展示してありますが、現在の主砲はすばる望遠鏡の光学系を作った米コントラベス社製の１ｍ反射望遠鏡です。

この時期特にお勧めするのは春先の土星です。大気の状態が安定して条件がそろった時には、まるでそこにあるようなすばらしい土星の姿が見られます。

季節ごとに見頃の天体を職員の方が解説とともに見せてくれます。また、希望すれば望遠鏡をコンピューターで見たい天体に向けてもらえますので、ぜひ自分でその季節の星空を勉強してから見に行ってみてください。

日中やあいにくの天気の日も野鳥観察コーナーや貴重な隕石をじかに触れる展示コーナー、光ファイバー式のプラネタリウム等がありますし、時期によっては1m望遠鏡による昼の惑星観望も可能です。