こんばんは!
社会で生き抜く力を育む
学習塾ピース【堺東校】塾長本田です☺
授業の時、忘れ物に悩む中3の男子生徒から相談を受けました。
「提出物だけでなく、電気の消し忘れ、扉の開けっ放し、玄関の鍵の閉め忘れなど、自分でも自分が嫌になる」と正直に話してくれました。
いくつか具体的な対策を試したものの、うまくいかなかった彼。話を聞くうちに、彼の行動にはある共通点があることに気づきました。それは、
👉 行動の「主な目的」が達成された瞬間に、ミッションが完了してしまうこと
トイレ:用を足す → 完了!
家を出る:玄関の外に出る → 完了!
つまり、その後の「電気を消す」「扉を閉める」「鍵をかける」といった『後始末』や『最終確認』に意識が向かない、という流れです。
🚨 従来の対策が効かない時の「根本的な考え方」の転換
チェックリストや声かけが効かない場合、私たち親や先生が焦点を当てるべきは、「行動のゴール」の定義を変えることです。
そこで、彼に伝えた新しい考え方がこちらです。
💡新しいゴール:「未来の自分」と「未来の誰か」のための準備を完了させること。
行動のゴールを【今】ではなく【次】に設定し直します。
従来のゴール(自分中心) ⬇️ 新しいゴール(未来志向)
トイレ:「用を足す」で終わり。 「次に使う人が何も考えずに使える」状態で終わり。(→ 電気と扉を閉める)
玄関:「外に出る」で終わり。 「家に帰ってくる自分や家族の安全が守られている」状態で終わり。(→ 鍵をカチッと閉める)
提出物:「カバンに入れた」で終わり。 「先生がすぐに評価できる状態にする」で終わり。(→ 提出箱に入れる)
🔑 お母さんが使える「バトンタッチ」の声かけ
もしお子さんが同じような特性で困っているなら、この「バトンタッチ」の意識を伝える声かけを試してみてください。
「次の人へのバトンを渡そう」
「トイレの電気を消すのは、次に使う人が気持ちよく使えるように『どうぞ!』とバトンを渡すことだよ。」
「未来の自分を守るバトンだよ」
「鍵を閉めるのは、家に帰ってきた未来の自分が安全でいられるように、防御のバトンを渡すことなんだよ。」
「完成の音を確認しよう」
最後の行動は抽象的になりがちです。「鍵がカチッと鳴る音」「電気が消えて部屋が真っ暗になること」など、五感で「完了」を確認すること(アンカー)をルーティンに加えてあげてください。
🌟 責めずに、できたことを承認する
忘れ物が多いお子さん自身が、一番自分に嫌気がさしています。この新しい意識を持って、一つでも完璧にできたときは、結果だけでなく「未来の自分にちゃんとバトンを渡せたね!」と、その努力と意識を具体的に褒めてあげてください。
私たち大人が、本人の特性を理解し、「意識の向け方」のヒントを与えることで、自己肯定感を育みながら、自己管理能力を伸ばしていきましょう。
「わかったつもり」で終わらせない、本物の学力を。
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