階段の上り下りで膝が痛むと、つい「軟骨が減ったせい」と思いがちですが、実はその正体は「筋膜」のトラブルかもしれません。
膝は、股関節と足首の間に位置する中間管理職のような存在です。全身をタイツのように覆っている筋膜が、どこかで硬くなったり、ねじれたりしていると、そのしわ寄せがすべて膝に集中してしまいます。
例えば、階段を上る時に痛む場合は、太もも前側の筋膜が硬く、膝のお皿の動きを邪魔していることがよくあります。逆に、下る時に痛む場合は、お尻から太ももの外側にかけての筋膜が緊張し、衝撃をうまく逃がせていないサインです。
筋膜は、長時間同じ姿勢でいたり、運動不足が続いたりすると、水分を失って筋肉にペタッと張り付いてしまいます。これが「癒着」です。癒着して伸縮性を失った筋膜のまま階段を移動しようとすると、無理に引き伸ばされた部分が悲鳴をあげ、痛みとして現れるのです。
膝そのものだけでなく、膝を引っ張っている「筋膜のつながり」に目を向けてみてください。お尻や太もも、足首周りの筋膜をほぐして「全身のタイツ」にゆとりを作ることが、膝の痛みを根本から解決する近道になります。
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