朝からグッタリ…そんな時に見直したいセルフケアのヒント
「朝から体が重い」「寝たはずなのに疲れが取れない」…
そんな経験はありませんか?
目覚ましの音に反応できず、布団の中でぼーっとしてしまう。
そんな朝が続くと、気分も沈みがちになりますよね。
現代医学では、慢性的な疲労は睡眠不足や栄養の偏り、ストレス、運動不足などが複雑に絡み合って生じると考えられています。
さらに、女性に多いホルモンの変化や自律神経の乱れも影響するとされています。
一方で東洋医学では、こうした状態を「気虚(ききょ)」と捉えます。
気とは体を支えるエネルギーのようなもので、不足すると「だるさ」や「元気が出ない」といった状態に。
月経や出産、ストレスの影響でも気は消耗しやすいと言われています。
そんな時こそ、日々の小さなケアが大切です。
朝はまず白湯をゆっくり飲んで、内臓を優しく温めましょう。
その後はお味噌汁やお粥など、消化にやさしい朝食を。
ショウガやネギを加えると、より温まりやすくなります。
軽いストレッチや深呼吸、朝の散歩もおすすめです。
体をゆっくり動かすことで、気と血の巡りがスムーズになります。
手の甲の「合谷(ごうこく)」、頭のてっぺんの「百会(ひゃくえ)」に加えて、みぞおちとへその間にある「中脘(ちゅうかん)」や、へそ下にある「関元(かんげん)」を優しく押すと、胃腸やお腹の冷えにもよいとされています。
1回あたり5秒ほど、数回押してみるだけでも構いません。
さらに、市販の台座灸を使ってセルフケアをする方も増えています。
おへそ周り、足首まわり、仙骨付近などに台座灸を据えると、じんわりとした温かさが広がり、冷えや倦怠感の軽減に役立つことがあります。
肌への刺激を感じた場合は、すぐに取り除くなど無理のない範囲で行ってください。
疲れを放置せず、今の自分の状態にそっと目を向けることが、心と体を守る第一歩になります。
「朝からつらい」と感じたら、それは体からの大切なサインかもしれません。
セルフケアを試しても疲れが取れないときは、我慢せずに鍼灸院など専門家に相談してみましょう。
ひとりで抱え込まず、専門家の知恵を借りながら自分に合った方法を見つけていくことで、体調の変化に気づけるようになるかもしれません。

