今回は先月中旬から今月初旬にかけての当店の出来事を、ちょっぴりAIの力を借りて物語風にお知らせいたします。
あん摩ステーションもみてつには、1つの小さな鉄道設備があります。
国鉄時代につくられた、金属製のハンドル式運賃箱。
硬貨を入れ、ハンドルを回すと、
“カタン”と小銭が金庫に落ちる昔ながらの仕組みです。
今はもみてつの受付で、ご乗車(ご来店)のお客様の“運賃”を受け取る役目を担っています。
しかし先日、長い年月を経てその運賃箱が故障しました。
お金を受けるための皿が外れ、連動もしなくなり、「このまま引退かもしれない」という状態でした。
そこで、札幌市白石区民センターで行われているボランティアによる修理活動「おもちゃ病院ピーポー」へ持ち込みました。
おもちゃ病院ピーポーは壊れたおもちゃだけでなく、小さな機械の修理にも長けた技術者の方々が活動している場所です。
診てくださった方は、工具を広げ、構造を読み取り、黙々と作業を続けてくれました。
約2時間後——
運賃箱は見事に復活。
もともと鋲で留められていた投入口は、「今後メンテナンスできるように」とネジ止め式に加工され、折れていた古いバネの代わりには新しい機構を一から作り出し、皿が自重で落ちない構造に再設計してくださいました。
動きは故障前より滑らかで、国鉄時代の運賃箱が“あん摩ステーションもみてつ専用機”として生まれ変わったようでした。
その横には、もう使わなくなった古いiPadを転用した「運賃表示器」があります。
AIの力を借りて、もみてつ駅長自身が文字を配置し、運賃や案内が表示できるように作ったものです。
表示内容は1つではなく実際の運賃はもちろん、鉄道のように「回送」「清掃中」などの表示にも切り替えられます。
壊れた機械を捨てるのではなく、古いiPadを眠らせるのでもなく、できる工夫を重ねて、今の形にして生かしている。
国鉄時代の運賃箱、役目を終えたiPad、
そしてそれを支えた技術者の手と、AIの助けと、駅長の工夫。
その全部が重なって、当店の受付は今日も小さな鉄道の入口のように動いています。
「カタン」という音とともに、皆様のご乗車(ご来店)をお待ちしています。