洋食
長岡天神駅から徒歩13分(1km)
冬の寒さを抱えながら、昭和の香りが漂うある喫茶店に足を踏み入れました。店内は歴史を感じさせる装飾で、少し雑多ながらもどこか懐かしさを感じさせる空間です。変形したカウンターには12席ほどあり、一角には小さな2人掛けテーブルが置かれています。 特に目を引いたのは、カウンターに埋め込まれた年季の入った縦長の燗器。この燗器から出される熱燗は、徳利を使わずに直接酒を温めるタイプで、辛口の味わいが私の好みにぴったりでした。 この日の料理は、豆腐、こんにゃく、豚の角切り肉をあっさりと塩味で煮込んだもの。豚肉は角煮のように柔らかく、豆腐もたっぷり入っており、心温まる味わいでした。店主からは、「毎日これを出したら赤字になる」と聞き、なんとも貴重な経験をした気分になりました。滅多に出ないメニューに、常連客も大はしゃぎでした。 店内は寒く、皆さん上着を脱ぐことなく、息が白くなるほど。入口が雪国特有の二重扉ではないため、誰かが入るたびに一気に外気が流れ込みます。それでも、この場所の暖かな雰囲気と料理の味わいが、外の寒さを忘れさせてくれました。 壁にかけられた煤けた計算表は、この店の長い歴史を物語っています。料理とお酒の価格は驚くほど手頃で、熱燗は一杯270円というから、また訪れたいと思わせる理由の一つです。 営業時間が短いこの店は、煮込みとビール、日本酒を楽しんだ後は次の目的地へと向かうのが常。しかし、その短い時間の中にも、心温まる交流と美味しい料理が詰まっています。 滞在時間は40分、お勘定は900円。この経験は、また訪れたいと思わせる貴重なものでした。煮込みがある日に再訪するのを楽しみにしています。 ごちそうさまでした。
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