善成寺

寺号の善成山には
必ず善くなる、成就するの思いがこめられているそうだ

真言宗豊山派のお寺だが
とてもお寺とは見えない造りになっている
というのも、クリーニング屋と日本蕎麦屋に挟まれた入り口
普通は山門というが、これがない
間口も隣のクリーニング屋とさして変わらない
お寺の造りの大小は、場所によってそれぞれだろうが──

中野不動尊という扁額はあり、開かれた玄関前には
大きな香炉も置かれていて
通りすがりにちょっとお詣り、なんて風情
このことは仏教が庶民の中に浸透している感はあるのだが
何かの自動販売機まであると
御利益は？…という気分になってしまう

その昔、桃の里だったという頃は
きっとそれなりの佇まいだったのだろう
そう考えると、時代が降って様変わりしたのか？
これまで出会ったことのない興味深いお寺である