ゴールデンウィークが明け、「さあ、また頑張ろう!」といきたいところですが、現実には、どこかぼんやりしていたり、朝起きるのがつらかったり、学校に行く足取りが重かったり…。
この時期、多くの子どもたちが“休みボケ”から抜け出せずにいます。
でも、実はそれ、ぜんぜん珍しいことじゃありません。
今回は、その状態から少しずつ“日常”へ戻るために、保護者としてできるサポートを具体的にご紹介します。
■「なんだか気が乗らない」…それ、普通です
長期の休みのあと、生活リズムや気持ちを切り替えるのに時間がかかるのは、大人でも同じですよね。
子どもも、夜更かしや朝寝坊、好きなことをして過ごす自由な時間から、急に「時間割どおりの生活」に戻されると、気持ちがついていかないのは当たり前です。
【例】
・朝の支度が遅くなる
・学校の支度が雑になる
・「今日、体育ある?」「忘れ物してない?」と聞いても反応がない
こうした様子が見られたら、それは“エンジンがかかっていないサイン”かもしれません。
■リズムを取り戻す3つのアクション
① 朝のルーティンを「一緒に」戻す
前日の夜に次の日の準備を一緒にする、朝は同じ時間に起こして、顔を洗って朝食をとる。
「自分でやりなさい」よりも「一緒にやろうか?」の声かけが、切り替えの第一歩になります。
② 「できたこと」に目を向ける声かけ
「まだ休み気分なんじゃないの?」と責めるのではなく、
「今日はちゃんと時間通りに起きられたね」「準備、早くできたね」と、できたことを見つけて声に出すことが、前向きなエネルギーになります。
③ “ちょっとだけ学習”のリハビリ
休み中にほとんど勉強していなかった子には、いきなり「学校の宿題やりなさい」ではなく、
「10分だけ音読しようか」「一緒に漢字テストの復習しようか」といった軽いタスクから始めましょう。
まとめ
休み明けの“ボーッとした状態”は、特別なことではありません。
大切なのは、「早く戻して!」と焦るよりも、「少しずつ戻していこう」と寄り添うこと。
保護者のちょっとした関わりが、子どもにとっては安心材料になります。
今日から少しずつ、“学校モード”へ戻るサポート、始めてみませんか?
次回(第2回)は
「あなたのやる気、どこにある?“見つけ方”より“つくり方”」
をお届けします。お楽しみに!
