姿勢が悪くなる原因とは何か?
これはかなり難解な問題です。
今まではこうまとめていました。
1.感覚的原因
2.筋力的原因
3.機能的原因
4.物理的原因
この4つです。
1.感覚的原因
自分の姿勢がどんな姿勢になっているかわからないことによる原因です。
自分の思っている姿勢と実際の姿勢が一致していなかったり、真っ直ぐないい姿勢になっていても、自分ではそう思えない状態です。
「感覚のゆがみ」と呼んでいます。
2.筋力的原因
筋力が弱かったり、バランスが悪いことによる原因です。
3.機能的原因
こんにゃくのように柔らかく動くはずの背骨が固く動きが悪いことによる原因です。
悪い姿勢が慢性化した人に多いです。
4.物理的原因
背骨がつぶれて変形したことによる原因です。
この状態になると姿勢を改善することが困難になります。
これまではこの4つが姿勢が悪くなる原因であろうと考えていました。
ですが、最近の研究でもっと根本的な原因があるのでは?と考えるようになりました。
それは「教育的原因」。
そもそも人間は「いい姿勢=正しい立ち方」を教わらなければ、いい姿勢になることができないのでは?という考えです。
人が生まれてから立つようになり成長していく過程で、ほうっておいたら大多数の人は、勝手にいい姿勢になることはないのではないか?
少数の「運動神経のいい人」や「バランス感覚の優れた人」だけが、勝手にいい姿勢になることができるのではないか?
という仮説です。
例えば、ボールを投げる行為は誰でもできますが、正しいフォームで投げることは教わらないとできません。
ただ一部の「運動神経のいい人」は見よう見まねで正しいフォームで投げることができると思います。
それと姿勢も同じではないでしょうか。
そう考えると子どものうちから「正しい姿勢」を教えることは大切なことですね。
