Q.妊活の方で流産を繰り返している方の場合、鍼灸が良い理由をもう少し具体的に分かれば知りたいです。
A.初期流産の主因は、受精卵の染色体異常によるものです。これは受精の時に決まっていることなので予防も治療もできません。鍼灸によって「流産しにくい身体を作る」ではなく、「妊娠しやすい身体を作る」という伝え方が適切でしょう。妊娠に必要な女性ホルモンは、脳からの指令を受けて卵巣から分泌されるものなので、ストレスなどのメンタリティが大きく影響します。ストレスコントロールによってホルモンバランスや自律神経が整い妊娠しやすい状態に導くことができるというのが、鍼灸が妊活施術に対して有効な理由と言えるでしょう。
Q.年齢の高い女性が、鍼灸などで身体のメンテナンスをすることで染色体異常が起こりにくくなるということありますか❔
A.健康に良いとされるどんなことをしたとしても、卵子の質を上げることはできませんし、30代後半から特に40代になると染色体異常の確率が上がることは否めません。鍼灸施術によって妊娠しやすい身体を作り、「妊娠する」ということに対して意識を向けるメンタリティのコントロールが重要です。結果は同じでも、「妊娠しない」ことと「妊娠して流産する」ことはまったく別です。
[天使のたまご] 代表 藤原亜季マタニティケアリスト
顧問 産婦人科専門医 日下剛先生
Dr.日下が教える
今日から使える マタニティケアの豆知識 Vol.28・29 より
写真はマタニティ安産整体