昨日は新6年生のクラスで、「しりとり作文」を実施しました。十年間、子どもたちに大好評のプログラムで、この時ばかりは普通の作文で筆が進まない子も、楽しそうに生き生きと、自分の世界を書きつづります。
実際の進め方を、ご紹介します。
まず、「その日のテーマ」と、順番を決めます。昨日は「生き物の名前」でした。これに限定して、しりとりをします。対象が決められているので、「ル」などになると、なかなか言葉が出て来ないこともあり、みんな頭をひねります。
時間を区切っておいて、一人当たり5〜7くらいの言葉がそろったら、しりとりは終了です。後半は、それぞれ自分が挙げた言葉をすべて使って、作文を書きます。ルールは次の通りです。
Ⅰ.一文ではなく、ストーリーのある物語形式にする。
Ⅱ.空想、虚構でよろしい。ただし、いい加減に言葉をつなげただけのものはダメ。
Ⅲ.時数は200字詰原稿用紙一枚を目安とする。
子どもたちは、空想の世界で、自分の感じたことを書いて行きます。はじめは全く荒唐無稽な「文」であっても、何度かやるうちに、まとまったストーリーのものが書けるようになって行きます。メリットとしては、次のようなことが挙げられます。
Ⅰ.しりとり、作文を通じて、発想力・想像力が豊かになる。
Ⅱ.文章を書くことへの抵抗がなくなり、書く力そのものも向上する。
Ⅲ.しりとりの際に作文を想定して言葉を探すなど、「見通す力」が養われる。
前回は文を書く「きっかけ」についてお話ししましたが、この「しりとり作文」は、子どもから書くことへの抵抗を取り除くためには、非常に大きな効果があります。ひとつには、ゲーム感覚で作文まで進行するので、子どもたちにとっても楽しいからなのでしょう。これを2、3回経験した子は、題材にもよりますが、200字から400字程度の文章を書くことについては、まったく苦にしないようになるのです。
とはいえ、これはあくまでバリエーションのひとつ、それも年に数回だけの大きな変化球に過ぎません。決め球のストレートは、音読と読解です。この時は独自の読解シートを用い、作品について考えるポイントをまとめるため、感想文がきちんと書けるようになり、文章の読解力もぐんぐんついて行きます。次回はこちらを、ご案内致します。
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