先般、4回にわたって、「読解力向上」についてお話ししました。表裏一体、読解の次に当然求められる「表現」、つまり文章を書くことについて、お知らせして行きます。
文章を書くのが苦手、できないという子どもたちは、なぜそのように思っているのでしょう。そういう子たちに、「今日は作文を書きなさい」というと、異口同音に、「何を書いていいかわからない」と言います。感想文も同じです。
では、その子たちに「自己表現をしたい」という欲求は、ないのでしょうか。
そんなことはありません。どんな人でも、自分のことをわかって欲しい、という気持ちを、心の中に持っています。おしゃべりしたり、絵を描いたり(これは小さい時、ほぼすべての子どもが好きなことです)、あるいは音楽を「聴く」ことでさえ、自分を見つけることであり、あわせてちょっと口ずさめば、それは立派な「表現」です。
ですから、「文章が書けない」「何を書いていいかわからない」子どもたちは、書くための入り口がわからない、つまりどうやって「書く」ことをすればいいのかが、わからないだけなのです。やり方さえわかれば、みんな「書きたい」ことは心の中に持っています(本人がそうと気づいていないことも、もちろんあります)。
そんな子たちを、「書く」ことに踏み出させるには、かんたんな「きっかけ」を与えてあげることです。きらい、できない、となってしまった子たちには、そのきっかけがなかったばかりか、「授業」「課題」という、その子にとっては「苦痛」でしかない機会しか、めぐって来なかったのでしょう。「思ったこと、感じたことを、素直に書きなさい」というだけでは、書くことの第一歩の方法がわからない子に対しては、指導になりません。
次回以降、具体的な手法について、ご紹介させていただきます。言問学舎で十年間実践し、大きな効果を上げている手法ですので、多くの方のご参考になろうかと思います。
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