昼食後、急用ができて、弥生・根津界隈を30分ほど歩いてきましたが、近道をしようと入った路地で、「サトウハチロー旧居跡」に出会いました。かつては往時の自宅一階が「サトウハチロー記念館」とされていて、私も二十代だった若いころ、たずねたことがあります。この「記念館」は一時廃止が取り沙汰されましたが、結果的に平成8年(1996年)、岩手県北上市に新しい記念館が作られ、旧記念館の展示内容も引き継がれることになったと聞いて、安堵した覚えがあります。
文京区は多くの文学者が住んだところで、とりわけ漱石・鷗外・一葉が著名ですが、言問学舎の周りでは、一番近い所で徒歩3分ほどの場所に佐々木信綱旧宅跡があり、また10分ほど歩くと、高村光太郎が、
光太郎智恵子はたぐひなき夢を
きづきてむかし此所に住みにき
とうたった駒込林町のアトリエ跡がみられるなど(光雲旧居跡もすぐ近くにあります)、意外なところで意外な作家・詩人の足跡に出会うことが多く、同時にそれらの文学者たちが残した「言葉」が脳裏によみがえってきて、居ずまいを正すこともしばしばです。
こうしたすばらしい「言葉」や「文学」のもたらす力を、国語指導に力点を置く塾として子どもたちに還元して行くのはもちろんですが、学齢期のお子さんたちに限らず、さまざまなポジションの大人の方たちとも、この恵まれた文学的環境を活かす機会づくりを、言問学舎としては考えています。文学散歩、読書会、短歌教室等々、新たな企画の立ち上げはもちろん、辞書・文献類も備えた会場としての時間利用に関しても、対応させていただく方針です。以前には<『智恵子抄』を読む>という朗読会を開催したこともありますが、Web上では今回、2013年の企画としてはじめてお知らせする次第です。
ご関心のある方は、ご質問だけでも結構ですので、何なりとご相談下さい。電話番号は以下の通りです。
03−5805−7817 舎主・小田原漂情までお願いします。
メールは「資料請求はこちら」 よりどうぞ。
これから短歌をはじめてみようと思われる方、どうぞお気軽にお声がけ下さい。
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