入試制度の過渡期にあたり、今回の向丘の男子のように大きな変化にさらされた受験生は、率直に言って気の毒だと思います。ただ、それは現在当事者である方だけでなく、かつては「女子が不利」とされる状況の中で涙を呑んだ女子の受験生もおりました。そしてもちろん一人、一人の受験生に即して考えれば、男/女と大きく分けるだけでなく、個人個人に大きな喜びと悲しみが存在するのです。
今回残念な結果になってしまった方たちには、受けとめて、考えてほしいことがあります。まず、たとえば豊島高校など、2倍を超える高い倍率だった学校もありますし、その中で合格している人もいるのです。「勝負は時の運」だとは言いませんが、入試の合否は素質や努力の量だけで決まるものでもなければ、不合格となった場合でも、その人の人格が否定されているわけでもないのです。
さらに、長い人生においては、一度の入試の成否よりも、もっとたくさん、そして大きな、成長の機会や勝負の時というものがあります。時間はかかるかも知れませんが結果を受け入れて、自分が進学する高校で、最善を尽くして下さい。勉強だけではありません。まずは新しい高校の新しい環境に慣れ、その中で楽しいことを見つけ、充実した高校生活を送ることを、考えて下さい。それができれば、3年後にはきっと大きな喜びに満ちた未来が、開けることでしょう。
ところで、今日3月2日には、都立高校の二次・分割後期募集の人員が発表されました。その中で小山台高校が、1名の二次募集を出しています。進学指導重点校である小山台の二次募集ですから、都内全域から受験者が集まると予想されます。1名募集でも1名合格ということはなく、少なくとも2名は合格者を出すのではないかと思われますが、応募者数も、過去の青山や竹早の例から考えて、数十名から100名内外の人数にまで及ぶのではないかと考えられます。何としても都立!と考えてチャレンジする方たちには全力で頑張っていただきたいと思いますが、上位校の二次募集の過去の例を知る立場として、わずかな情報提供とさせていただきます。
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