また、「焦り」を誘う大きな要因に、「先を急ぐ心理」があります。友だちが、過去問をやった、二学期の範囲を勉強している、などというのを聞けば、「自分もやらなければ」と思ってしまうのは、無理のないことですね。でもそれは、焦りを誘う「先急ぎ病」に過ぎません。都立一般入試(共通問題実施校)ならびにその併願校を受験しようと考えている受験生なら、この時期に過去問を解く必要は、まったくありません。習っていない領域が2割ほどある上、応用・発展レベルへの備えも、まだできていないからです。
二学期の内容についても同じです。数学のy=a2(aの2乗)をちょっとやるなら、2年の時の一次関数をしっかり勉強して下さい。相似を勉強する前に、合同をきちんと復習しましょう。どんな勉強もそうですが、入り口は比較的楽に入れても、応用に入るあたりで、今まで培って来た力のあるなしが大きく理解度を左右します。
焦らないで、ということとも共通しますが、あと10日あまり、「今何の勉強をしていいかわからない」人は、2年の時の復習をして下さい(1・2年の復習がしっかりできていて、さあ、二学期の予習をしよう!というところまで進んでいる人は、その通りやってかまいません)。1・2年範囲の復習に時間をかけられるのは、今しかありません。遠回りに見えても、夏休みの最後の貴重な時間を生かして、2年までの苦手を克服できた人こそが、2学期から大幅な学力アップを勝ちとれます。
焦ることなく、苦手を克服することに、夏休み最後の貴重な時間を使って下さい。なお、ほとんどの受験生にとって内申点(調査書点=2学期の通知表の評定)が重要な位置を占めます。その内申点に直結する学校の提出物が大切であることは、言うまでもありません。期日までに確実に提出できるよう、まだ終わっていない人はまずそちらを確実に終えるようにして下さい。
※本年度中3受験クラスはまだ残席があります。お早めに舎主・小田原漂情までご相談下さい。
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