いよいよ夏休み。受験に向けて、ここが肝心かなめの40日間となりますね。大学受験の国語のうち、特に古文で困っているみなさん、どのように勉強をしておられますか。
「単語を必死に覚える」。
「ひたすら問題集を解く」。
これらは古文がある程度できている人には、多少有効な得点確保手段とはなりますが、本質的な解決策ではありません。なぜなら単語の意味だけ押さえていても(例えば「大殿籠る」=寝るの尊敬語)、誰が、どんな状況で「お休みになる」のかわからなければ、文章全体の大意はつかめないからです。
すなわち基本的に必要なのは、文脈を理解する力です。そのためには「古文単語」の丸暗記ではなく、動詞の活用と主要な助動詞という、「文法のツボ」を、効率よく理解することが大切です。
「え~、1年生の最初からやり直し?」「そんなの今さら無理!」と、決めつけないで下さい。たしかに動詞の活用は、高1の古文の初期に習いはじめたことですが、「3年分の勉強」を、そのままなぞる必要はありません。そもそも動詞の活用、助動詞や助詞の勉強を、「大量の暗記」型で、人によっては「やらされて」きたのではないでしょうか?
日常生活の中で身についた口語ではありませんから、たしかに「覚えること」は必要です。ただ、やみくもに覚えるのでなく、ある程度の法則を知り、重要度の優先順に整理して覚えていけば、短期間で「何もわからなかった文法」を「使える文法」にすることは可能です。
