また、何かに強く心ひかれるのは「感性」によるところが大きいと言えます。人が何かに関心を持ち、研究を深め、そこから何かを生み出す時(これも国語、文学などに限りません)、その入り口においても、学んでいる途中でも、さらに決定的な成果を得る段階にあっても、「感性」の働きが大きいことは、偉人の伝記などを読んでいても、折々行き当たる真理です。子どもたちの学びの現場にあっては、そうした局面を、いかに多く作り出すか、すなわち子どもたちの感性が何かをとらえる場面をどれだけ多く提供してあげられるかということが、国語の力、学ぶ力を大きく伸ばす決め手になるということが言えるのです。
秋は感性がとぎすまされる季節です。だからこそ、昔から「読書の秋」、「学問の秋」、また「思索の秋」などと言われて来たのです。感性が何かをとらえること、それはすなわち心が動くことです。私どもの立場から言えば、子どもたちの「心を動かす」きっかけや材料が、秋にはたくさんあります。そして子どもたちの心の方も、秋ゆえに動きやすくなっており、何かをとらえるということを、しやすくなっているわけですから、こちらからの働きかけに対して、食いついてくれることも多くなります。
もちろん、一人一人の子が、みずから「何かをとらえる」ことが大事なのですから、お仕着せの教材を与えるだけで、伸びるわけではありません。しかし、多くの子たちの感性に伝わりやすいことがらを、伝わりやすい形で差し出してあげることで、何かをとらえてくれる子が、それだけ多くあらわれることになります。その機会を提供し、反応のあった子どもたちをさらにぐいぐい引っ張ることで、国語の力、読解力を伸ばしてあげることのしやすい季節が、この秋という季節なのです。
どんな勉強も、みずからやる気になってはじめて伸びるものだということも、よく言われます。経験のある方も多いことでしょう。それとほぼ同じこととも言えるのですが、秋だからこそ子どもたちが感じてくれる国語の材料を差し出して、読解力を伸ばしてあげ、さらに他の教科の学力アップにもつなげて行くのが、秋、すなわち2学期の醍醐味です。真の国語を教える言問学舎は、この秋、国語の力を伸ばしたい方々との新しい出会いを、心から願っております。いつでもメールまたは電話でお問い合わせ下さい。
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