また小説だけでなく、評論・論説文についても、幅広いテーマの文章をきちんと読むのには、高校生の時期が最適です。昨年亡くなられた山崎正和先生の「水の東西」や「心に海を持って」など、日本と日本人の位置をきちんとつかむことのできる文章が、たくさん載っています。大学に入ると、一般教養の期間はありますが、原則的には学部・学科の方向性に関連するものが主となりますから(もちろん、大学生には得がたい「読書の時間」が豊富にあるはずですが)、大学受験を見据えて一生懸命取り組むであろう側面を含め、高校の教科書の文章を読むことで、「読んで、考える」力を養い、伸ばすことが、この時しかないと言っていいほどできるのです。
言問学舎では、高校生の国語の授業で「教科書の文章を読む」ことを、特に重視しています。先述した通り、受験への対応力養成を含め、読解力、思考力を磨くのにもっとも適しているからです。そして生徒の側から見れば、教科書の文章を読むことは学校の中間・期末テスト対策に直結しますから、一石二鳥でしょう。高校2年生の二学期は、夏目漱石の『こころ』が目玉です。この夏休み、「文庫本1冊、全篇を読む」ことが課題とされていて、すでに読みはじめている方も、その段階での読みの指導から丁寧にスタートしますから、二学期の現代文の予習、テスト対策と、将来の大きな財産となりうる読書体験とを、あわせて深く実践していただくことができます。
夏休みももうすぐ折り返し点。言問学舎の夏期講習、舎主小田原漂情の持ち時間にも、わずかに空きが残っています。高2・高1で国語をしっかり勉強したい方は、お気軽にご相談下さい。もちろん古文・漢文にも対応します。
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