今日はおだやかな、あたたかい一日でした。灰田勝彦先生の、満30年のご命日。お墓参りをさせていただけるようになったのは、5年ほど前からのことで、この間一度だけ、雨のご命日がありました。
秋晴れの多い、この季節です。たいていは青く澄みとおった空に、『鈴懸の径』のメロディーが聞こえてくるように思われるのですが、今日はあまりのあたたかさ、うららかさに、『東京の屋根の下』のリズムがふさわしく感じられました。灰田先生のハワイアンをよくご存じの方でしたら、『椰子しげる島』を歌い出したくなる気分、を思っていただけると、なお近いでしょうか。
30年。やはりずいぶん、長い時間です。しかしそれよりももっと長い期間(『ハワイのセレナーデ』をビクターから出されて以来、亡くなられるまで、46年間)、歌いつづけられ、多くの人々を魅了しつづけた灰田先生の業績の大きさを思いながら、今日は時を忘れて、心ゆくまでお参りさせていただきました。
そしてこの30年が40年、50年、60年となろうとも、私は灰田先生のことを伝えつづけるつもりです。それだけが、かつて人生を救っていただいた私にできる、唯一のご恩返しなのですから。
※この記事に目をとめて下さった方は、言問学舎ホームページ「塾長ブログ最新版Vol.117 」より、YouTube『新雪』(小田原漂情・歌)へとおすすみ下さい。
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