公立の小・中・高等学校では、だいたい今週から新学期がはじまって、オリエンテーションや健康診断なども滞りなくすすみ、そろそろ授業がスタートしようという頃になってまいりました。毎年感じることですが、この時期の真新しい教科書のインクのにおいには、「さあ、今年一年、しっかり勉強しようね」という清新の気が、満ちているようです。
さて、かねてご案内致しております通り、私ども言問学舎でも、国語のもっとも大切な部分を育てる読解力向上のための国語教材『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』を開発してまいりましたが、このほど本冊、付属の音読DVDとも出来し、まもなく納品される運びとなりました。
そこで明後日、4月13日土曜日には、『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』に凝縮される言問学舎の国語教育、子どもさんたちの成長期に一度は体得してほしい「本当の読解力を身につける国語の勉強のしかた」に特化した国語の相談会を、開催致します。
国語の勉強とは、文法や漢字など、知識事項を覚えるだけのものではありません。また、試験問題の解き方だけを身につけることでもありません。大切なことは、文章を読んで、そこから自分にとって他のものでは置き換えることのできない「何か」を、受けとることにあります。
そのためには、文章に書かれていることがらを、読み手が主体的に受けとめることが必要です。主体的に受けとめるということは、まず一度、自身の感性と関心のおもむく通りに、文章に真向かい、全面的にその内容を受けとるということです。小説でも評論でも、これは同じです。言問学舎では、読み手が心を添わせる「『心』からのアプローチ」と呼んでいます。しかしながら、そのことが苦手な子どもが実に多くなっているのが、現在の子どもたちと国語を取り巻く状況です。
「何を書いていいかわからない」、「文章を読んだけど何も感じない」などと口にするのは、特別に勉強が苦手とか、国語がきらいといった子に限りません。その背景には多くのことが考えられますが、学校での勉強で、「考えて、書く」ことを教えられていないか、機会はあっても具体的にどうすれば良いかをわかりやすく教えてもらえないか、そういった環境の問題があることも、多分に考えられるのです(子どもたちや親御さんたちからの聞き取りを通して、推測しています)。
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