それは、散文=ふつうの文章ではあらわせないものであり、あるいは散文で表すよりも特別に強い力を、「詩」として書かれた言葉が、そしてその作品が有するからです。
そしてこのような「詩」を読み、受け止めて、さらに自分の考えを組み立てることは、意外にむずかしいものです。大学受験に臨むまでの小、中、高校生の年代に、しっかり「詩」を読んだことのない十代後半の受験生には、詩作品の内容をつかむことは、文法や表現技法等の知識事項を含めて、おそらくとてもむずかしいことだと考えられます。
資料の読みとりやプランニング、また一方ではこうした「詩」にあらわされた思いや力を読みとることをも求められるということは、読んで受けとめ、書いてあらわすという「総合的な国語の力」を、大学受験の基本の力として、求めてゆくということだと思われます。こうした本当の「国語の力」を身につけることは、知識のつめこみや、技量=テクニックを教えこむだけの指導、あるいは問題演習の繰り返しばかりでは、はなはだ困難なものであると言えそうです。
たとえば「詩」に関しては、言問学舎では年に数回、「真の国語の力」を効果的に教えるための指導の手法として実践することを、ホームページの公開当初からうたっています。子どもたちに詩や短歌、俳句の実作をさせることも同様です。また舎主の小田原漂情が、みずからYouTube上で「詩の朗読」を実践しており、歌人でもある小田原が、授業においても詩の「心」や「読みとり方」、「表現の仕方」まで、直接指導しています。
大学入学共通テストは、今回も「試行調査」であり、今回の第3問のような内容が、実際に出題されるかどうかはわかりません。しかし少なくとも、全方位的な国語の力を求められる可能性があり、多方面への準備が必要であることは、現時点ではっきり言えるところです。年齢や環境(受験への準備年数や学校での学習および試験状況など)にあわせ、国語の総合的な力を育んでゆく言問学舎の国語指導を、国語をしっかり学ぶべきだと考える方々は、ぜひご活用下さい。
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