この受験生は、中学時代に生徒会長を務めたほか、さまざまな活動で個性を発揮して来た経験があり、面接のためのいわゆる「引き出し」をたくさん持っている生徒でした。本人の持っているポテンシャル(潜在的な力)が、高得点のもとになったことは間違いありません。ただ、個人面接にしても集団討論にしても、時間や発言機会は限られています。その限られたチャンスの中で、どれだけ自分の特徴や考えを伝えられるか。それを絞り込み、効果的に発語する事前準後の段階で、「国語力」が大きく力を発揮するのです。
具体的には、自分の有している経験、考えなどを、筋道立てて文章化することで、整理ができ、優先順もはっきりつけられます。さらに、先方の問いかけAに対する答えはこのように、Bに対する答えはあのように、と、言葉や文章にしておくことで、的確に論理的なやりとりができるようになるのです。
もちろん実際には、面接なら面接で想定されることが幾通りも考えられ、純然たる「面接練習」のような部分もあるのですが、根本的には、文章に書く際の分析、判断を経て、伝えるべき自分の像が明確化される「国語のもたらす力」が、大きく役立っているのであります。
本日は都立高校推薦入試の個人面接・集団討論における国語力の効用を中心にお話ししましたが、学科の勉強における国語の力の働きにも、もちろん大きなものがあります。そして本質的な国語の力をつけることは、成長期のお子さんたちが自分を知り、見つめ、伸ばすための非常に大きな力となるのです。
言問学舎では、国語以外の各教科の勉強を通した上でも、こうしたお子さんたちの力を伸ばし、学力を向上させて、受験で大きな夢をかなえるところまで、しっかりお子さんたちを育てます。夏期講習は学校の夏休みと同じく、7月21日開講ですが、今週末、6月9日土曜日より、夏期講習説明会を開催致します。一部学年は残席がわずかとなっておりますので、みなさまどうぞお早めに説明会にお出で下さい。説明会の詳細は、ふたつ下のお知らせをご覧下さい。
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