高校生のみなさん、国語の「入り口」と聞いて、何を思われたでしょうか。答えより先に、多くの国語の勉強の機会が「出口」になっているということを、お伝えしましょう。探求的な授業の進め方の何割かは除きますが、入試問題に近い問題集を「解く」勉強は、まさに「出口」にほかならないですね。川の水をダムでせき止め、その水を種々の用途に分配しているダム湖を例にとると、その用途は、わかりやすい「発電」(水力発電)、農業用水や工業用水、上水道に振り分けて供給する「利水」、さらには洪水などをふせぐ「治水」に分けられます。特に「発電」と「利水」が貯めた水をどのように使うか、すなわち「出口」であることは、すぐわかるでしょう。
国語でいうなら、問題を解いたり、内容の解釈を話し合ったりするのがこの「出口」に当たります。では「入り口」はどこなのか。それは湖だったら、流れこんでくる谷川、すなわち上流の川の流れのことで、これは国語では「文章」そのものにあたります。その文章を読みとる段階、それこそが国語の「入り口」の勉強なのです。この国語の「入り口」をしっかり学ぶことが、もっとも有益な国語の勉強です(もともと得点力のある人はさらに伸びますし、国語があまり得意でないと考えている人も、得意教科にすることができます。またすべての人にとって、大学以降の人生においても重要な「ものごとを考える根本の力」を培うことができ、「一生の力」になるのです)。
前回も書きましたが、この「国語の入り口の勉強」をじっくりやれるのは、高1、高2の間、せいぜい高3一学期までです。高3二学期以降も入試問題(過去問)を使って文章読解は同じコンセプトで教えますが、その時期からではどうしても、入試で出されている文章(過去問を主とします)に限られるうらみがあります。
そして言問学舎では、どのようにその「入り口」を教えているのか。大別して二つの手法があり、その第一は「音読」です。過去問を解く段階を除き、論説文でも基本的にはすべての文章を教師が音読します。文章、およびすべての言葉には音韻(おんいん)があり、その音韻をきちんととらえて読むことで、文章の持つ力(わかりやすいところでは強弱など)を正しく受けとめることができるからです。
特に高1、高2段階での古文・漢文は、高校生のみなさんもしっかり音読することで、しんから深く理解することができるようになります。
第二は、文章表現の妙を味わい、語彙、さらに読み解く文章に書かれている事柄の背景や関連事項などを幅広く教えることで、その文章を深く理解できるほか、幅広い領域の文章に対応できる読解力を身につけることが可能になる、言問学舎ならではの文章読解の授業です。しかも、学習者自身がその授業時に「理解できるであろう」文章、問題を選んで授業に使いますから、すべての生徒が着実に読解力、得点力を伸ばしていけるのです。
近年の大学受験では、現大学2年生が共通テストで173点/200点をマークしたほか、一般入試の過去問でも8割、9割の得点率で最終的に合格している人がたくさんいます。
現高校1年生は、毎週木曜日の19時20分~20時20分、現2年生は毎週金曜日の19時20分~20分に、無料体験授業を受講することができます。2年生で夏目漱石の「こころ」を勉強したい人は、金曜日の同時刻から2コマ分を無料体験扱いと致します。
また入塾説明会を、以下の日程で開催致します。高校生は、ご本人だけの出席でもかまいません(もちろん保護者同伴もオーケーです)。
◇二学期入塾説明会 ご案内
9月15日(月・祝) 10時50分~ / 13時00分~ / 16時30分~
※所要時間は各回とも50分程度を予定しています。予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。9月20日(土)、23日(火・祝)の説明会につきましては、追って告知致します。
多くの方のご来塾をお待ち致しております。大学受験にも(総合選抜を含む)も、きちんと対応致します(国語のみ)。小学生から高校生まで、幅広い層の方をお待ち致しております。ご不明な点などありましたら、メールまたは電話で、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までおたずね下さい。お待ち致しております。
生徒全員の学習環境を保持する考えから、マスクが苦手でない方にはひきつづき塾内でのマスク着用をお願いしております(入塾後の授業時についてのお願いです)。
★第2回漢検を10月24日(金)に実施致します。お申し込み締め切りは9月19日(金)となります。お早めにご連絡下さい。