高校生のみなさん、国語の勉強を、ふだんどのようになさっていますか。1学期中は新刊『スーパー読解「山月記」』に関するご案内が多くなりましたから、学校の2・3年生の現代文の授業と教科書が「論理国語」のみで、「山月記」なんて聞いたこともない、と思ったり、学校によっては1年の時に履修済みだから縁がない、と思われたりした方も、いらしたかも知れませんね。
当然ながら、言問学舎は学習塾ですから、「山月記」や文学作品ばかりを教えているわけではありません。たとえば1学期の期末テスト前には、超難関校の2年生に丸山真男の「であることとすること」を教えましたが、その人は期末テストの現代文で90点を取りました。「論理国語」の教科書に載っている文章の中には、取り立てて教える要のないものも見受けられますが、やはり重要(もしくは難解)な評論は、その背景を含め「読み取り方」をきちんと教えることが肝要です。「であることとすること」もその最大級のもののひとつですが、そうした文章に取り組みながら、次の力を身につけることが大切なのです。
①その文章を読むまで知らなかった未知の領域の内容を、文章から受け取り、理解すること。
②文章を読み込みながら咀嚼(そしゃく)し、自分の内部(頭や心)に取りこむ力を養うこと。それこそが真の読解力です。
①の理解する は 「次」、すなわちその内容に近い文章や援用できる文章を読む機会に生かせるように(それは模試や、入試本番の場合もあります)、生きた知識として蓄積しておくことが望まれます。
さらに大事なのは②で、それまで知らなかった難しい内容を、文章を読みながら自分なりに理解し、ある一定の考えに(読むのと同時に)到達する力を持つことです。その力こそが、本当の読解力、真の国語の力です。
そうした力を身につけるためには、学校の教科書の文章(論理でも文学でも)をしっかり読み取り、学ぶことが何より大切です。予備校の問題集を多く解いて答え合わせをしても、大半の人にはその力をつけることは難しいでしょう。教科書に掲載されている文章の過半は良い文章で、それを正解さがしだけでなく深く読みとる学習をすることで、本当の読解力、真の国語の力を身につけることができるのです。
また、そのような勉強をするのには、高3になってからでは遅いです。特に高3の夏休み、夏期講習になってからでは、遅すぎます。その時期以降は、どうしても過去問等受験対応の指導にならざるを得ないためです。高1、高2の今の時期から始めれば、先述した②の力を十分養うことができます。特に2年生で、この2学期に夏目漱石の「こころ」を学校の授業で勉強する人たちは、ぜひ言問学舎で「こころ」を深く学んで下さい。『スーパー読解「山月記」』、『スーパー読解「舞姫」』と同様の問いかけのプリントもしっかり用意してありますし、「下 先生と遺書」のKの自死のくだりだけでなく、「上 先生と私」、「中 両親と私」の全範囲についてすみずみまで知り尽くしている舎主・小田原漂情が、一人一人の感じ方、考え方に即して、深いところまで、この読みごたえのある名作をお教えします。
その勉強が、やがて来る大学受験のためにも大いに役に立つことは、『スーパー読解「舞姫」』で学んだ卒業生たちが実証しています。入塾説明会は以下の通り、また無料体験授業は毎週金曜日の19時20分~21時25分などに受講できます。「こころ」の希望者は60分授業×2コマの無料体験ができるものとします。ぜひご活用ください。
◇二学期入塾説明会(第5回・第6回)ご案内
9月13日(土) 10時50分~ / 13時00分~ / 17時40分~
9月15日(月・祝)10時50分~ / 13時50分~ / 16時30分~
※所要時間は各回とも50分程度を予定しています。予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。
多くの方のご来塾をお待ち致しております。大学受験にも(総合選抜を含む)も、きちんと対応致します(国語のみ)。小学生から高校生まで、幅広い層の方をお待ち致しております。ご不明な点などありましたら、メールまたは電話で、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までおたずね下さい。お待ち致しております。
生徒全員の学習環境を保持する考えから、マスクが苦手でない方にはひきつづき塾内でのマスク着用をお願いしております(入塾後の授業時についてのお願いです)。