言問学舎の真の国語は「子どもが文章に入りこみ、己の内部に取りこむ過程をわかりやすく教え、身につけさせる」ことからはじまります。言わば国語を知る最初の「入り口」を、わかりやすく、かつ楽しくお子さんたちに体感してもらっているのです。この点が、多くの国語指導の現場が「出口」の「答えさがし」の方向からだけ国語を教えていることと、大きく異なります。また、それゆえにほぼ100パーセントのお子さんが、「言問学舎の国語の授業は楽しくしてわかりやすい」と言ってくれるのです。
「入りこみ、内部に取りこむ過程」に理解のポイントがあるというのは、特別なことではありません。現在高校や中学でさかんに推進されている「探究学習」など、まさにその過程から学習者を引きこんでいる代表的な例でしょう。言問学舎が2019年に『音読で育てる読解力』の第1巻を出版した時、サブタイトルを「国語のアクティブラーニング」としたことも、ここにつながりがあります。
ただ残念ながら、多くの探究学習は導入にICTを使用しており、文章を入り口にしている例は少ないと思われます。特に「国語の授業」では、多くが入り口ではなく出口の側の指導になっているようです(もちろん国語の先生方の中にも、入り口からの主体的な学びに鋭意取り組んでおられる方々がいらっしゃることは承知しています)。そうした出口の勉強だけでは、国語の苦手なお子さんに国語力がつくことはありません。
塾の場合、100パーセント近くが「出口からの、答えに寄った授業」ですから、答えを見つけることの苦手なお子さんが、そこで学びつづけて国語力を上げられる見込みは、きわめて低いのです。余談ですが、大手塾と併用(ダブルスクーリング)のお子さんを受け入れながら、大手塾の後追い(補習)はお断りしているのも、ここに理由があります。答えを見つけることが苦手で成績が悪く、「国語が苦手」なお子さんに、苦手で重荷である「答えさがし」の勉強をさらにたくさんさせても、それは屋上屋を架すことにしかなりません。入り口から澄んだ真水を注いであげることで、生き返ったように国語が楽しくなり、成績も上がるお子さんをたくさん育てて来ました。

もちろん、入り口だけでなく、出口へ至る過程で自らに問いかけ、考察を深める道中も、しっかり付き添い、深い部分までお子さんたちを導きます。そして仕上げの出口も、豊富なテクニックをも駆使して「得点力アップ」を図りますから、出口で答えを見つけ、高得点をマークして合格を勝ちとるところまで、わかりやすく、ていねいに、そして綿密な指導がつづきます。そのため、受験で「国語を稼ぎ頭」にすることができるのです。
言問学舎の夏期講習2025前半日程は、明日8月9日土曜日でひと区切りです。15日金曜日から、部分的に後半日程を開講致します。夏期講習中に無料体験授業を受講し、9月から通塾して下さる方々を、お待ち致しております。10日~14日は社休日ですが、メールでのお問い合せには逐次お応え致します(身内に病人がいるため、通常の休みの時より、多少お返事が遅くなるかも知れません。申し訳ありません)。
立秋の声を聞き、いくらか暑さがやわらぎつつあるようです。こうした季節の変化をとらえることも、「国語の入り口」のひとつです。
