『広辞苑』第四版で「メリハリ」を引いてみました。漢字では「減り張り」となっており、意味は「ゆるむことと張ること。特に邦楽で、音の抑揚をいう。」とされています。邦楽には私もあまりなじみがありませんが、日々音読を国語指導の柱としておりますから、抑揚、強弱といったことは常に意識しており、また生徒の扱いの上でも、近く親しい言葉だと言えます。
またこのメリハリという言葉は、実社会で使うことも多いでしょう。たとえばプレゼンで、「一本調子でなく、メリハリのある伝え方をするように」などと、指導したり、されたりした経験のある方は多いと思います。古くからのカタカナ語と言ってもいいほどなじみのある言葉ですね。それが証拠に、14年前の高校2年生が、こんなクチコミを投稿してくれています。
〈塾長マジおもしろす ぱねぇっす...
塾長マジおもしろす
ぱねぇっす
メリハリがちゃんとあって授業の時は真面目でわかりやすい〉
エキテンに今も載っているクチコミです(笑) 当時見出しの「ぱねぇっす」を見た時、家内と声を立てて笑ってしまいましたが、「半端(はんぱ)ないです」の当世若者言葉なのだろうということは、すぐわかりました。これを書いてくれた子自身も、中1の時からずいぶん笑わせてくれた子でしたが、「メリハリがちゃんとあって授業の時は真面目でわかりやすい」など、大事なところはちゃんとつかんでくれているんだな、と感心もさせてくれました。ふだん、「国語とは何か」という内容とあわせて「生徒・保護者の声」をご紹介していますから、ブログ(コラム)上にこのクチコミを出したことはないのですが、22年間の歩みの中でもなかなか味のある「生徒の声」であり、「メリハリ」の例としても適切と思われますので、掲載させていただいた次第です。
勉強、勉強とひたすら直球ばかり投げこんでいても、子どもは疲れてしまうでしょう。また、子どもは「めり(減り)」と「たるみ(怠惰)」の区別をつけられませんから、ある程度分別がつく子でなければ、「メリハリをつけろ」とは、言えないものです。むしろ講師に対して「メリハリをつけよう」と指導することも多いのですが、いっぽう子どもたちには、授業の緩急、強弱の面でメリハリのある時間を過ごしてもらい、言葉ではなく体感的に「メリハリ」をつかんでほしいと思います。
もちろん、「休む時は休む、集中する時は集中する」などの具体的な言葉で、それに近いことを教えてはいます。子どもたちが理解できる言葉と実践で、大事なことを教えたい夏休み、夏期講習です。今から全学年の受け入れが可能です。
夏休み前の夏期講習説明会は、このあと以下の通りの日程です。昨日お知らせ致しました通り、小回りの利く体制ですから、説明会以外の日時にも柔軟に対応致します。お気軽にご相談下さい。
◇夏期講習説明会ご案内
7月12日(土) 10時15分~ / 13時00分~ / 17時00分~
7月15日(火) 11時00分~ / 14時00分~
7月17日(木) 11時00分~ / 14時00分~
※所要時間は各回とも50分程度を予定しています。予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。13日(月)以降の追加日程は、有無を含めて後日ご案内致します。
説明会日程以外の日にも、個別相談をお受け致しております。無料体験授業も随時参加可能です。お気軽にメール・電話でご相談下さい。なお、生徒全員の学習環境を保持する考えから、マスクが苦手でない方にはひきつづき塾内でのマスク着用をお願いしております(入塾後の授業時についてのお願いです)。
多くの方のご来塾をお待ち致しております。大学受験生(総合選抜を含む)も、夏休み前から動くことがきわめて重要。小学生から高校生まで、幅広い層の方をお待ち致しております。ご不明な点などありましたら、メールまたは電話で、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までおたずね下さい。お待ち致しております。
