まもなく6月も終わりです。自宅近くの桐ヶ谷氷川神社では、29日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」の茅の輪くぐりの茅の輪が、すでに設置されています。
また、7月に入ると七夕ですね。言問学舎でも毎年、みんなで短冊に願いごとを書き、笹に吊るして塾の前に飾りつけています。今年はスタッフが気を利かせて本駒込の文具「かみもと」さんで買って来てくれたので、来週一週間で生徒・講師全員に書いてもらおうと準備をしています。英検3級の一次試験に見事合格した小5男子は、私がWebで合格を確認したその日に、うきうきしながら「二次試験にも受かりますように」と書きました。
さて、「思いこみに気をつけよう」が、今日のタイトルです。思いこみというよりも、俳句を学んだ人以外ほとんどの人が、「七夕」は夏の季語だと信じているのではないかと思われますが、「七夕」は秋の季語です。それはなぜか。簡単に言えば、むかしの暦では立春から立夏までが春の1月、2月、3月(睦月、如月、弥生)、立夏から立秋までが夏の4月、5月、6月(卯月、皐月、水無月)、立秋から立冬までが秋の7月、8月、9月(文月、葉月、長月)、立冬から立春までが冬の10月、11月、12月(神無月、霜月、師走)となるためで、だから7月7日の七夕は、秋の7月の季語になるわけです。ちなみに天の川も、「天の川が特に美しく明らかに見られるのは秋である」(角川書店編『俳句歳時記 秋の部』)ため、秋の季語となっているようです。
先ほども少しふれた通り、季語というのは俳句の言葉です。「七夕」と「天の川」は代表的なところなのかと思いますが、俳句の季語には、現代一般の感覚では「おや?」と感じるものがあります。私は短歌がもともとの専門で、俳句は門外漢ですが、季語をまとめてある「歳時記(さいじき)」は言問学舎創業の時からそろえてあり(文庫版ですが)、生徒たちにもできるだけきちんと調べて使うようにと、指導しています。これは自分が若いころ、思いこみから大きな間違いをしたことの反省から来るもので、だから子どもたちにもその失敗談を率直に話して、注意を呼びかけているのです。
「思いこみ」をしないように、というのは、むろん俳句の季語や国語の領域だけにとどまらず、すべての勉強に通じることです。そのためには手順を踏んで勉強する、公式のあるものなら公式にのっとって正しく解く、これに尽きます。入試の時期が近づくと、ゆとりと幅のある指導はしづらくなりますから、夏期講習では、子どもたちの深い部分の蓄積になるような、ゆたかな情操面への指導も織りこみたいと考えています。スタート以来大好評の夏期講習説明会を、このあと以下の日程で実施致します。
◇夏期講習説明会
6月28日(土) 13時00分~ / 17時00分~
7月2日(水) 14時00分~
7月5日(土) 10時15分~ / 13時00分~ / 17時00分~
7月9日(水) 14時00分~
7月12日(土) 10時15分~ / 13時00分~ / 17時00分~
※所要時間は各回とも50分程度を予定しています。予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。
説明会日程以外の日にも、個別相談をお受け致しております。無料体験授業も随時参加可能です。お気軽にメール・電話でご相談下さい。なお、生徒全員の学習環境を保持する考えから、マスクが苦手でない方にはひきつづき塾内でのマスク着用をお願いしております(入塾後の授業時についてのお願いです)。
多くの方のご来塾をお待ち致しております。大学受験生(総合選抜を含む)も、夏休み前から動くことがきわめて重要。小学生から高校生まで、幅広い層の方をお待ち致しております。