文京区内の各中学校で期末テストが終わり、学校(日程)にもよりますが、だいたいテストの結果も出そろって来たようです。
言問学舎に通っている中学2年生、みな六中ですが、その子たちの平均点は、84点となったことが、今日わかりました。文京区の国語の教科書は光村図書版「国語」で、試験範囲の文章は「アイスプラネット」(椎名誠)、「枕草子」(清少納言)でした。
文章の内容理解の指導(とくに現代文)は、逐語訳的に順々に字句の解釈、説明をするのでなく、まず大づかみにどんと、その文章の骨子をとらえさせるのが重要です。
「アイスプラネット」なら、主人公の叔父の「ぐうちゃん」が居候でほらばかり吹いているように感じられること、その「ほら」を友だちに話してしまったために自分までほら吹きになってしまったこと。ここは中2の子たちにもわがごととしてとらえやすいので、みな納得します。その上で、そのために一方的にけんかしたまま見送っだ「ぐうちゃん」から、「アイスプラネット」=「北極海に浮かぶ、見た者を幸せにするという”氷の惑星”」の写真と深いメッセージが送られて来て、おそらく主人公は大いに感動して「ぐうちゃん」と自分の関係について、思いを新たにしたのであろうと推量されること。
こうした大枠をしっかりとらえてから、細部にわたって設問のある教科書準拠版テキスト(必修テキスト)で全範囲を学習するので、本番のテストで切り口の異なる設問が出されても、対応できるのです。
「枕草子」では、骨子は「それぞれの季節の良いところを、清少納言のユニークな感性で書きつづったもの」という前提と、こちらは古文ですから逐語訳もしてあげて、全体をつかませることが必要です。とくに、「山の端(は)」と「山ぎは」、秋の夕暮れにからすや雁が飛んでいく様子などは、図に描いて示してあげると、みなよく理解してくれます。
また文法は、「活用しない自立語」が範囲でした。品詞でいうと、名詞(・代名詞)・副詞・連体詞・接続詞・感動詞なのですが、とかく試験範囲となると、副詞なら副詞、そのものの「知識」のみを覚えようとすることになりがちです。
しかしこのような時こそ、品詞を見分けるためには自立語と付属語に分け、それぞれ活用する、しない、そして自立語なら、その語が「文の成分」として主語になるのか述語になるのか、修飾語か独立語か、修飾語なら連体、連用の別は?というところを、筋道立てて考える必要があるのです。その結果連用修飾語なら副詞、連体修飾語なら連体詞となるのですが、その過程を身につけずに先へ進むと、高校生になっても品詞の識別がおぼつかないということになってしまいます。
これらの対応、対策が生徒たちの身にしっかりついていたがゆえの、今回の結果であると思われます。中学2年生は、2学期にさらに「盆土産」(三浦哲郎)、「字のない葉書」(向田邦子)といった魅力的な文章を習いますから、教えるこちらとしてもなおのこと楽しみです。
夏期講習でも、この時期に中学2年生が読むのにふさわしい文章を提供し、「真の国語」をお教えして、国語力、読解力を向上させます。スタート以来大好評の夏期講習説明会を、このあと以下の日程で実施致します。
◇夏期講習説明会
6月28日(土) 10時15分~ / 13時00分~ / 17時00分~
7月2日(水) 14時00分~
7月5日(土) 10時15分~ / 13時00分~ / 17時00分~
7月9日(水) 14時00分~
7月12日(土) 10時15分~ / 13時00分~ / 17時00分~
※所要時間は各回とも50分程度を予定しています。予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。
説明会日程以外の日にも、個別相談をお受け致しております。無料体験授業も随時参加可能です。お気軽にメール・電話でご相談下さい。なお、生徒全員の学習環境を保持する考えから、マスクが苦手でない方にはひきつづき塾内でのマスク着用をお願いしております(入塾後の授業時についてのお願いです)。
多くの方のご来塾をお待ち致しております。大学受験生(総合選抜を含む)も、夏休み前から動くことがきわめて重要。小学生から高校生まで、幅広い層の方をお待ち致しております。