一昨年、昨年と、言問学舎では5月に新刊を発行して来ました。今年も、中島敦『山月記』を深く読み解く『スーパー読解「山月記」』を1学期の期末テストに間に合うよう刊行するべく、現在鋭意制作中ですが、5月中の刊行には間に合いません。
しかしながら、「小田原漂情著(もしくは編著)」ではありませんが、私ども言問学舎が企画・編集をした新刊がまもなく発売となりますので、紹介させていただきます。
書名は、中川正壽随想録幷(ならびに)門あまね歌集『山を越え渓を渉る』(やまをこえたにをわたる)です。今回は言問学舎からの出版ではなく、株式会社飯塚書店様から発行していただきます。5月1日発売予定で、全国の書店さんから注文もしていただけるほか、各ネット書店からの注文・購入も可能です。定価は3300円(本体3000円+税)となっています。
著者中川正壽氏(筆名:門あまね)は、1947年京都のお生まれで、現在77歳。自ら創建された、ドイツ政府公認の禅センターである「アイゼンブッフ禅センター・大悲山普門寺」の堂頭を務めておられます。ドイツに渡られて45年間、お一人で禅を広めて来られました。言問学舎とも関係のある文学サイト「美し言の葉(うましことのは)」に短歌、長歌の添削を依頼して来られたことから、文学の上では私がお導きするお付き合いとなっております。短歌、長歌作品を含めた全篇の添削と編集、構成を、私が請け負って制作しました。
本書には短歌約130首、長歌7首と、海外にあって長年仏教(曹洞宗の坐禅)を実践して来られた視線からの随想をおさめており、A5判256ページの大冊です。販売促進用のチラシを言問学舎で制作しましたから、PR文を引用致します。

<本書は著者十代半ば過ぎからの、六十年を越える思念と文筆作品、とりわけ短歌・長歌を主体とした歌集、ならびに禅僧中川正壽の仏道に関する随想録を一冊にまとめたものである。海外における仏教実践者としての現代日本仏教に対する鋭い視線と、それゆえの世界への飛躍・発展を見通す透徹したまなざしが真摯に語る「人間だから坐禅する」の教えは、現代の悩める日本人に訴え、みちびくものとなるだろう。またドイツと日本、遠く二千里を隔ててメールで語り合う日本の思い人とのやりとりを「相聞の章」として収録しており、時に赤裸々な恋の思いの表出が、著者のまっすぐな生き方と人生論を力強く語っている。短歌・長歌と仏道への不断の精進を柱とする、稀有なる一冊!>
ご注文いただく場合は書名「中川正壽随想録幷門あまね歌集 山を越え渓を渉る」(ナカガワショウジュズイソウロクナラビニモンアマネカシュウ ヤマヲコエタニヲワタル) に加え、出版社「飯塚書店」、ISBNコード「978-4-7522-8022-4」を書店さんでお伝え下さい(ネット書店の場合はご入力下さい)。
また言問学舎店頭でも、著者からお預かりする在庫分の店頭販売を致します。こちらは発売日より若干早く、在庫が入り次第先行販売できる見通しです。お気軽にお立ち寄り下さい(営業時間は月曜日14時30分~21時、火曜日~金曜日13時30分~21時、土曜日13時~18時です。4月29日、5月3日、4日は在社予定ですが、変則的になりますので、当日お問い合わせ下さい。当面は在庫のあるなしもお問い合わせ下さいますようお願い致します)。