先日の日曜日、別件で訪れた都内有数の桜の名所(近年の)中目黒は、駅が改札口を一方通行にするほどの大混雑でした。そのまま満開のときを迎えるかと思われましたが、月曜日から雨模様、また昨日は相当な冷え込みで、桜も足ぶみしたり、木によっては散りはじめているかも知れません。古来歌われている桜のはかなさそのままの、この日ごろです。
いっぽう、昨日は中学へ入学する子に、山村暮鳥の「風景 純銀もざいく」をたっぷり90分授業で教えました。教えるというより、考えさせたのです。
考えるポイントはきわめてシンプルです。「いちめんのなのはな」七行と一行にはさまれた各連の「かすかなるむぎぶえ」「ひばりのおしゃべり」「やめるはひるのつき」を手がかりとして、どの連が一番好きかを選ぶ、それだけです。
そして選んだ連について、300~400字の短いレポート(感想文)を書かせます。昨日の子は、想定した通り「違いがよくわからないから選べない」「何を書いていいかわからない」と言いました。もちろんそれは織り込み済み、そこからが教える者の出番です。
いくつかの問いを投げかけ、やりとりを交わしたのち、生徒は第二連を選び、今は別れの季節でさびしいが、新しい出会いが待っているはずの中学校で、人づきあいを広げてみたい、という意味のことを書いてくれました。「ひばりのおしゃべり」が、そのような考えを生むきっかけになったようです。
このようなきっかけ、いとぐちをどうやって見つけるかは、人それぞれです。つまり人によって導き方が異なります。導入は文章(作品)の音読からはじまり、言葉や状況の解釈を提供して、さらに生徒一人一人に適切な問いかけを投げかけることから、一人一人が自身の内面を発見するいとぐちにつないであげる、それが「真の国語」です。
この「真の国語」のありよう、塾での実践の様子を、わかりやすい動画で紹介しております。トップページ下部の動画をご覧下さい。
言問学舎の第1回新学期入塾説明会は4月5日土曜日開催です。春期講習中のため午前中1回の開催ですが、予約不要の形で開催致します。
◇新学期入塾説明会
4月5日(土) 10時30分~
※所要時間は50分程度を予定しています。予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。
説明会日程以外の日にも、個別相談をお受け致しております。無料体験授業も随時参加可能です。お気軽にメール・電話でご相談下さい。なお、生徒全員の学習環境を保持する考えから、マスクが苦手でない方にはひきつづき塾内でのマスク着用をお願いしております(入塾後の授業時についてのお願いです)。
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