本日は東京都立高校の二次募集・分割後期選抜の入学試験(学力検査)実施日でした。取り下げ前の時点では、分割後期で12名募集となった田園調布高校に36名が出願しており、3.00倍の倍率でしたが、3名が取り下げをして他の高校に再提出をしたのであろうと思われます(1名二次募集の墨田川高校には4名が出願して変更なし)。受験した方たちは、14日金曜日の発表まで、不安な日がつづくと思いますが、良い結果が出ることをお祈りしています。
さて、まだ政党間での合意があったのみで、各道府県の対応まで決まる段階ではありませんが、東京都(および大阪府)につづいて、全都道府県で「高校の授業料無償化」がすすむ流れになるようです。このことで、都内の高校受験についても、これからさらに選択の幅が広がるのではないかと予想されます。
どういうことかというと、現在、都内の私立高校には、隣県を中心にかなりの数の都外在住者が入学、そして通学をしています。この人たちは、今は都内在住者と同じ「授業料無償化」は受けられていないはずです。ところが仮に「全国一律」で「授業料無償化」が実施され、居住地、通学先にかかわりなくその扱いが受けられるようになると、まず、今までは学費の面で都内私立高校を受けていなかった層が都内の学校を受けるようになると予想されます。これだけだと都内の私立高の受験が激化するだけと思われますが、逆に都内から隣県の私立高を受ける人たちも当然出てくるわけで、全体としてみれば受験者の動きが「流動化する」ことが予想されるのです(ただし、実際の国の決定、各県の制度がどうなるのかは、まだわかりません)。

加えて、今年都立高校全体の倍率は大きく下がりましたが(コース、単位制、島しょ、海外帰国生徒対象以外の普通科全体で最終応募時1.36倍)、みんながみんな「都立離れ」ではないということが挙げられます。新年度を迎えるにあたり、言問学舎も多くの新入塾生をお迎えし、また令和6年度在塾生の保護者の方々とも面談を重ねておりますが、すべての方が「私立第一志望」とお考えのわけではなく、私立を含め幅広い視野を持ちながら、都立受験を軸に考えておられる方もかなりいらっしゃるのです。二次募集についての分析の中でも少し触れましたが、都立上位校の倍率がある程度低くなっている現在、必ずしも都立第一志望でなくとも、都立も選択肢の中に置きながら、私立と組み合わせて柔軟な受験戦略を立てていくことができるようになるのではないでしょうか。
各中学校の定期テスト対策に注力しながら、入試情報・受験戦略に明るい言問学舎で、新年度の勉強を組み立てていきましょう。春休み前の入塾説明会は、あと3月15日(土)、20日(木・祝)の2日間開催です。もちろんその他平日のお問い合わせも歓迎致します(12日・13日と日曜日は、舎主・小田原は休みとさせていただきます)。
◇3月期入塾説明会・春期講習説明会
3月15日(土) 10時30分~ / 13時00分~ / 16時00分~
3月20日(木・祝) 10時30分~ / 13時00くく分~
※各回とも予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。
説明会日程以外の平日にも、個別相談をお受け致しております。無料体験授業も随時参加可能です。お気軽にメール・電話でご相談下さい。なお、生徒全員の学習環境を保持する考えから、マスクが苦手でない方にはひきつづき塾内でのマスク着用をお願いしております(入塾後の授業時についてのお願いです)。
多くの方のご来塾をお待ち致しております。