今日2月5日が、今年、令和7年の都立高校一般入試(一次・分割前期)の願書提出締切日でした。もっとも以前と異なり、学校での提出でなく郵送提出で、しかも5日必着ですから、受験する方々は昨日の時点ですでに郵送済みだったはずですね。以前は一度登校してから、都立受験者全員が学校を出てそれぞれの受験校に向かって行く、卒業後それぞれの進路へはばたく時の予行演習のような姿が印象的でした。
さて、みなさん大変気になるのは、自分(お子さん)の受ける学校にどれだけの人数が応募するか、ストレートに言えば「倍率」ですね。おそらくこれは7日金曜日の夜、東京都教育委員会から公表されるはずです。1月8日に公表された「志望校集計(校長会調査)」は、12月に各中学校でみなさんが志望校を提出した、その結果集計ですから、実際の出願とは違います。今度公表される応募者数が、実際に各高校に願書を提出した応募者の数であり、その数を募集定員で割ったものが「出願時倍率」となります。
そして、これも以前からお話ししていることで、タイトルにも書きましたが、都立高校入試にはこのあと「取り下げ・再提出」があります。一度郵送で提出した願書を、提出先の高校から「取り下げ」して、他の高校に「再提出」することができる仕組みです。つまり、出願倍率を見て、それがあまりに高く、願書を出した高校に合格することが難しそうだと思われる場合、いったん出した願書を取り下げて他の高校に変更する「志願変更」ができるのだということです。
この「取り下げ」ができるのは2月12日(水)午前9時~午後3時、「再提出」は2月13日(木)午前9時~正午(時間にご注意下さい!)です。一度しかできませんから、願書を出した高校の倍率がわかる前に、「もしもの場合はここにしよう」という候補の高校を考えておくことが大事です。
そして、かんたんな目安としてお伝えしますと、取り下げ再提出を考えるべきかどうかの判断の分かれ目は、出願時倍率1、4倍~1、5倍というところです。1、3倍くらいなら、実受験倍率が下がる可能性もありますし(もちろん取り下げ再提出で上がる可能性もあり、どちらかと言えば上がる可能性が高いかも知れません)、V模擬などの合格ラインより低い点数でも、受かる可能性があります。
逆に1、5倍以上だと、合格ラインより低い点数で「受かる幅(合格ラインと実際のボーダーラインとの差)」は、倍率が上がるに従ってどんどん小さくなります。また私立高校と異なり、都立高校では日比谷などの一部を除き定員とほぼ同数の合格者しか出しませんから、都立で「2倍」に近づくと、非常にきびしい入試になるものだとお考え下さい。
また、日比谷高校は、昔から入試当日に受験しない人が多数出ます。開成などに合格した結果、受験の必要がなくなって、受験をしないということですね(近年は特に、大手塾の特待生が合格者数をかせぐために受験させられているという指摘が多くなっているなどの事情もありますが)。その結果、今回発表される出願時倍率(「差し替え前」)と、取り下げ・再提出後の「最終応募倍率」、そして入試当日の実際の受験人数(÷合格者実数)の「実受検倍率」の3通りの倍率が存在します。条件をつけて検索すると年度ごとに結果が見られますので、自分(お子さん)が志望している高校が過去にどのような経緯を辿っているか、確認なさってみて下さい。
今月11日まで、取り下げ・再提出を控えたこの期間にあっては、塾生以外の方からの都立高校の倍率や取り下げ・再提出についてのご質問にお答えします(もちろん無料相談です)。お気軽にメールでご相談下さい。お電話でのご質問にもお答えしますが、特定の学校の倍率の推移に関しては確認する時間を要します。ご承知おき下さい。
また、2月前半は以下の日程で入塾説明会を開催致します。多くの方のご参加をお待ち申し上げております。
◇2月期入塾説明会第2回
2月8日(土) 9時50分~
◇2月期入塾説明会第3回
2月11日(火・祝)11時00分~ / 13時00分~ / 17時50分~
◇2月期入塾説明会第2回
2月15日(土) 9時50分~ / 13時00分~ / 18時00分~
※各回とも予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。
説明会日程以外の平日にも、個別相談をお受け致しております。無料体験授業も随時参加可能です。お気軽に、メール・電話でご相談下さい。