先日、都立中高一貫校記述対策用の教材「かくれ里」を用いた授業の際、印象的な場面がありました。一人は最近入塾した生徒で、はじめは何をどのように書けば良いのか戸惑い、いくつか質問をして来ましたが、方向性が飲みこめると、楽しそうに自分の考えを書きすすめてくれたのです。まずは書くことの「楽しさ」を、知ってくれたようです。
また、いま一人は、言問学舎のこの授業にかなり慣れている生徒ですが、「かくれ里」の場所を考える項目で、最初に「高知県の西北の方」とひらめきで書いていたものを、地図帳を補助資料として差し出すと、一生懸命四国のあたりを調べ、「四国山地の南側の、吉野川の上流の方」というように、書きなおしました。
後者はほんの一例ですが、「音読と読解、表現の講座」では、このように主体的に学び、考えを深めて行く場面が多くあります(もちろん、こちらから「きっかけ」や「手がかり」を提示する局面も、多々あります)。そして前者の例のように、自分で文章を書く「表現」の力を、子どもたちがおのずと身につけてくれるのです。
◎早くから身につけさせたい「一生の力」
思考力・判断力・表現力を身につけ、高めて行くためには、もちろんほかにもさまざまな方法があり、冒頭に述べたような各種の学習を総合して、伸びて行くものと考えます。が、言問学舎の国語指導は、小学生の早い時期から、その大本となる国語の力、考える力を養うものです。先にご紹介した小学4〜6年生以外の学年の授業でも、同じ狙いの指導が共通して実践されています。時おり「国語の力は、一生の力」と呼びかけているのは、この意味においてなのです。
先ごろ公表された「大学入学共通テスト(仮称)」や、中・高一貫校型の入試も、国語力・思考力がベースです。また、高校受験や大学受験でも、面接や小論文・作文試験によるものがあります。面接で自分をPRするためには、「言葉で自分を表現」するわけですが、これはそのまま、社会で生きて行く上での日々の活動です。必要な場面で積極的に思考し、正しく表現するためには、正しい国語を身につけることが不可欠でしょう。
これらのことを、国語の勉強を通して、言問学舎ではていねいに教えて行きます。夏期講習では、特に読書感想文や作文を書くことから直接表現力を磨き、さらに深い学習へとすすんでいただくことができるでしょう。
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