今日はこどもの日。連休のピークともいえる日ですから、旅行や行楽にお出かけのお宅も多いことでしょう。時おり痛ましい事故の報が流れることもあります。どうぞ怪我などないよう、気をつけながら楽しんで下さいね。
楽しむと言えば、勉強、特に国語の勉強は、楽しいものです。楽しみながら力をつけられる、それが「真の国語」の重要な一面でもあります。まもなく出来上がる『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学2年~4年対応3』はシリーズ完結篇ですが、中・低学年用の第1巻・第2巻を通して子どもたちに大人気なのが白柴(柴犬)のもっちゃん。ご覧の通りのかわいいわんちゃんです。
そのもっちゃんの物語を、今日から順に公開します。お目通し下さい。
もっちゃん 1 ほんみょうはもち
あるところに、「もっちゃん」というよび名の、白いしば犬がかわれていました。ほんとうは子犬のとき、色(いろ)が白いため、おもちのようだということから、「もち」と名づけられたので、今(いま)でもほんみょうは「もち」なのです。でもあいきょうがあって、みんなにかわいがられていますから、ふだんはみんな「もっちゃん、もっちゃん」と、よんでいるのでした。
もっちゃんは、ねこがすきです。犬のくせに、ほかのわんちゃんのなかまより、わんちゃんをつれている人がすきで、すぐにゴロンところがって、あまえます。そしてもっとすきなのがねこちゃんで、おさんぽのときねこに会(あ)うと、おともだちになりたくて、じいっと見つめます。でもたいていのねこちゃんは、相手が犬ですからけいかいしたり、フーッと言(い)いながらせなかの毛をさかだてて、ぎゃくにもっちゃんをおどかしたりします。
するともっちゃんは一(いっ)ぽ、二(に)ほとあとずさりして、うしろにいるパパのかおを見上(みあ)げます。そうするとパパはやさしい目でもっちゃんを見つめ、なぐさめてあげるのです。でもときどきは、カメラでもっちゃんのしゃしんをとるのにむちゅうになっていて、「もっと前(まえ)に!」などともっちゃんをけしかけたりすることもあるのですが。
そんなもっちゃんに、すてきなおともだちができました。すこし年(とし)をとった茶(ちゃ)トラのねこさんです。

もっちゃんは、じぶんがのんびりやさんなので、あいてのねこさんにもうっかり近(ちか)よっておこられるか、にげられてしまうことが多いのです。でもこのねこさんは、もっちゃんがどんなに近(ちか)づいても、ゆっくりと頭(あたま)をもっちゃんのほうにむけるだけで、おこりません。
もっちゃんがちょっとちょうしに乗(の)って、おしりのにおいをかごうとしたときは、さすがにおこられましたが、つめを出してひっかいたりするわけではないのです。ながいあいだ、おさんぽでねこちゃんとともだちになりたがっては、いつもさびしい思(おも)いをして来(き)たもっちゃんは、このあたらしいともだちのねこちゃんと、どんなおつきあいをしていくことになるのでしょう。
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