本日は、東京都立高校の分割後期募集・二次募集の合格発表当日でした。塾として私ども自身も苦しい思いをしたことのあるこの時に、軽々しいことは決して言えないのですが、当初の希望とは異なる結果になった受験生の方たちほど、ここからの巻き返し、次のチャンスでの再チャレンジを考え、新たなステップをめざしていただきたいと、願うものです。
さて、少し時間がかかりましたが、2月24日に実施された分割前期選抜(一般入試)の国語について、私自身が解いてみて、分析結果をお伝えできることとなりましたので、ご報告させていただきます。昨年、記述問題を減らしたためか、平均点が73.9点にまで上昇した共通問題で、どのような対応がなされたのかという点についてのご報告を、主眼と致します。
まず、第3問の小説と、第4問の評論・論説文については、率直に言って選択肢の選び方での、大きな変更はありません。特に難しくなったということもありませんので、本文に即した選択肢の選び方を身につけていさえすれば、ここで大きく失点することはなかったはずです。ただ、第4問の評論・論説文は、「ぱっと見た感じ」で文系の「歴史」のようなイメージが強かったとも思われるので、理系が得意な受験生の中で、意表を衝かれ、失敗した人もいたかも知れません。
また第5問の「古・漢融合問題」と言われる大問では、この15年間で初めて、「現代かなづかい/歴史的かなづかい」を問う問題が、出題されました。第1問、第2問でも、それぞれ漢検「5、6級」、「3級」相当とされる枠から外れる出題ではないものの、普段は見なれない漢字、熟語が出題されることで、当日悩んだ受験生もあったことかと思われます。こうしたところに、「平均点を低くする」作問の意図が見て取れるため、今年の平均点がどうなるのか、結果に注目したいところです。
今年(平成29年2月24日実施)の東京都立高校分割前期選抜(一般入試)の国語共通問題につきましては、以上を分析・報告とさせていただきます。国語に限定して言えば、今年の出題内容でも、言問学舎できちんと国語の勉強ができている受験生には、ほとんど困ることはなかっただろうということを、付け加えさせていただきます。「受験を国語で成功させる」言問学舎に、お子さんたちの進学の夢を、どうぞお預け下さい。
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